【宝塚】9カ月ぶり宙組公演が千秋楽 トップ芹香斗亜「皆さまの温かい気持ちに胸いっぱい」
日刊スポーツ / 2024年6月30日 14時57分
6月20日に約9カ月ぶりに上演再開となった宝塚歌劇の宙組公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」(作・演出=斎藤吉正氏)が30日、兵庫・宝塚大劇場での上演が千秋楽。宙組トップ芹香斗亜は、涙をこらえながらファンへ感謝の思いを伝えた。
ショーのみの特別公演、日程は11日間だけ(休演日はさみ上演は10日間)となったが、本拠地公演を完走。終演の幕が下りた後、組長の松風輝が感極まったような表情であいさつし、芹香へバトンを渡した。
芹香は頭を5秒ほど下げ、満面笑みで、再び礼をした後に「こうして千秋楽を迎えられましたのも、連日、劇場に足を運び、温かい拍手をくださいましたお客さまのおかげと、心より感謝いたしております。この劇場いっぱいに広がる皆さまの温かい気持ちに、毎日、何度も胸がいっぱいになりました」と言い、笑顔で客席を見渡した。
その後、カーテンコールもこたえ、「ライブ配信でご覧の皆さまにもあらためて感謝を申し上げます。東京公演もどうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。
さらに、3度目のカーテンコール。芹香は唇をかみ、感極まったような表情で、大羽根を背負ったまま深々とおよそ15秒に渡り、お辞儀。うっすら涙を浮かべて「この公演に関わってくださるすべての皆さまに、心より感謝いたしております」と口にすると、懸命に涙をこらえるような表情。ほほには光る筋もあったが、笑みも浮かべて、客席に手を振った。
4度目のあいさつでは「東京公演も皆さまとお会いできるのを楽しみにしております」と言い、さらなる精進を誓った。
宙組では昨年9月に団員が急死。以降、宙組公演はすべて取りやめとなり、ショーのみで特別公演となった今作で再開。本拠地のシンボル「大階段」を意味する公演タイトルで、その象徴からの再スタートとなっていた。
今公演は、国内初レビュー「吾が巴里よ<モン・パリ>」(1927年)にちなみ、冒頭、フランス国旗に彩られた大階段に、トリコロールカラーのえんび服に身を包んだ宙組メンバーがパフォーマンスを展開。「華麗なる千拍子」「エクスカリバー」など、宝塚歌劇110年の歴史を紡ぐ1時間20分のレビューとなった。
今公演は今後、東京宝塚劇場で7月20日~8月25日に予定されている。
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