【棋聖戦】藤井聡太棋聖、史上最年少「永世称号」獲得なるか ８冠陥落後、初の対局始まる

棋聖戦5番勝負第3局に臨んだ藤井聡太棋聖（日本将棋連盟提供）

藤井聡太棋聖（竜王・名人・王位・王座・棋王・王将＝21）が山崎隆之八段（43）の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第3局が1日、名古屋市「亀岳林　万松寺」で始まった。

シリーズの対戦成績は藤井の2勝0敗。棋聖5連覇と史上最年少での自身初の永世称号「永世棋聖」の資格獲得に王手をかける藤井が一気に決めるか。15年ぶり2度目のタイトル戦登場でタイトル初奪取を目指す山崎が意地を見せるか。注目の一戦だ。

午前9時、立会人の久保利明（48）が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の山崎は飛車先の歩を突いた。藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を整えてから飛車先の歩を突き返した。戦型は山崎の得意の相掛かりになった。定跡を離れた力戦の将棋になることが予想される。

藤井は6月20日の叡王戦第5局で同学年の伊藤匠（たくみ）七段に敗れ、8冠陥落後、初の対局となる。心機一転、中9日での対局となる。

対局は持ち時間は各4時間。昼食休憩をはさみ、1日夜までには決着する見込み。