大沢桃子ライブ「桃源郷」開催 異色のシンガー・ソングライター「オンリーワンを目指す」
日刊スポーツ / 2024年7月1日 17時0分
演歌歌手大沢桃子(46)が1日、東京・北区の「北とぴあ」でコンサート「桃源郷」を開催した。昨年に20周年の節目を迎え、この日のステージが21年目の第1歩。
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市出身。震災を風化させたくない。そんな思いから21年に作った“防災伝承歌”「命の道」の中国語バージョンを初披露した。日本語、英語につぐ3つ目の言語で「歌が独り歩きをして広がっていっている。理想的です」と笑顔を見せた。
ライブは代表曲「みちのく平泉」、5月発売の新曲「苺」などの演歌に加え、ロカビリー曲「愛の魔法」など計24曲を披露。「愛の-」ではミニスカート姿で会場を埋めた約1200人の熱い声援を受けた。
大沢はさまざまな顔を持つ。演歌歌手のほか、シンガー・ソングライターとして「仲村つばき」のペンネームで約60曲を作詞作曲。“エレキの神様”寺内タケシさんの直弟子としてボーカルの教えを受け、踊りでは浅香流家元の浅香光代さんの元で芸を磨いた。「大沢桃子」の名付け親は浅香さんだ。
エンディング前に歌唱したのが「いがったな…」。故郷の言葉で「良かったね」の意味。「客席のファンが公演を見終わって帰る時に『いがったな』と言ってもらいたい」との思いを込めて選んだ。
今後の目標は「時代に残るようなヒット曲を作りたい。NO・1というよりはオンリーワンの道をファンの皆さんと一緒に歩んでいきたい」。そのスタートとなる公演だった。
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