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藤井聡太棋聖5連覇で「永世棋聖」資格獲得 史上最年少21歳11カ月 53年ぶり更新

日刊スポーツ / 2024年7月1日 18時47分

棋聖戦5番勝負第3局に臨んだ藤井聡太棋聖(右)山崎隆之八段(日本将棋連盟提供)

藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第3局が1日、名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われ、後手の藤井が山崎を下した。

開幕3連勝で棋聖5連覇を達成し、史上最年少で自身初の永世称号「永世棋聖」の資格を獲得した。

6月20日の叡王戦第5局で同学年の伊藤匠(たくみ)七段に敗れ、8冠陥落後、初の対局。藤井はいつもと変わらず、真っ向勝負の戦いを挑んだ。

戦型は山崎の得意とする相掛かり。藤井は相掛かりを受けて立ち、長考を入れ、慎重に駒組みを進めた。お互いが水面下で激しく読み合う力戦となり、形勢互角のまま終盤へ。強烈な勝負手を連発し、押し切った。

過去の永世称号獲得最年少記録は、中原誠16世名人が1971年に永世棋聖資格を得た時の23歳11カ月。藤井は21歳11カ月で永世称号を獲得し、史上最年少記録を53年ぶりの更新した。

中原の当時、棋聖戦は1年2期開催だったことを考えれば、藤井の永世獲得の最年少記録は驚異的だ。

7冠に後退したが、気持ちの切り替えは早い。負けたことをきっちり整理して、次の一局に臨む姿勢は変わらない。

7月6日からは渡辺明九段が挑戦者となる第65期王位戦7番勝負が開幕する。永世王位(連続5期または通算10期)がかかるシリーズとなる。「ダブル永世」獲得の夏が始まる。

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