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【棋聖戦】藤井聡太棋聖「もう5年もたったのか」 史上最年少、自身初の「永世」称号獲得

日刊スポーツ / 2024年7月1日 19時56分

感想戦を行う藤井聡太棋聖(撮影・松浦隆司)

藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第3局が1日、名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われ、後手の藤井が山崎を下した。

開幕3連勝で棋聖5連覇を達成し、史上最年少で自身初の永世称号「永世棋聖」の資格を獲得した。

6月20日の叡王戦第5局で同学年の伊藤匠(たくみ)七段に敗れ、8冠陥落後、初の対局。藤井はいつもと変わらず、真っ向勝負の戦いを挑んだ。

戦型は山崎の得意とする相掛かり。藤井は相掛かりを受けて立ち、長考を入れ、慎重に駒組みを進めた。お互いが水面下で激しく読み合う力戦となり、形勢互角のまま終盤へ。強烈な勝負手を連発し、押し切った。

終局後、藤井は「序盤に2二銀と上がったが、激しい戦いになると、よくない形なので、そのあたりの判断が難しかった」と振り返った。

棋聖5連覇&自身初の「永世」称号の獲得に「棋聖戦は初めてタイトルをとることができた棋戦でもあり、思い出も多い。うれしく思います」と話し、最年少記録更新について「あまり意識していることではなかったが、永世称号の最初のチャンスだったので、つかむことができてよかった」と謙虚に話した。

大盤解説に登場した藤井は再度、永世称号について質問されると、20年に17歳11カ月で棋聖を獲得してから「もう5年もたったのかという気持ちが一番強い」と明かした。

過去の永世称号獲得最年少記録は、中原誠16世名人が、1971年に永世棋聖の資格を得た23歳11カ月。藤井は21歳11カ月で永世称号を獲得し、史上最年少記録を53年ぶりに更新した。中原が獲得した当時は棋聖戦が1年2期行われていたことを考えると、藤井の最年少記録は驚異的だ。

藤井は7冠に後退したものの、気持ちの切り替えが早く、負けたことをきっちり整理して、次の一局に臨む姿勢は変わらない。

7月6日からは渡辺明九段が挑戦者となる第65期王位戦7番勝負が開幕する。永世王位(連続5期または通算10期)がかかるシリーズとなる。「ダブル永世」獲得の夏が始まる。

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