池松壮亮「驚くべき瞬間」スケート初挑戦で越山敬達、中西希亜良らと「2日間遊ぶように滑った」
日刊スポーツ / 2024年7月1日 20時49分
俳優池松壮亮(33)が1日、都内の日本外国特派員協会で行われた、第77回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門正式出品「ぼくのお日さま」(奥山大史監督、9月6日公開)上映後、会見に登壇した。
同作は雪の降る街を舞台に、少し吃音(きつおん)のあるアイスホッケー少年のタクヤ、フィギュアスケートを学ぶ少女さくら、元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川の3人の視点で紡がれる物語。
主人公タクヤ役に大抜てきされた越山敬達(15)は同作で映画主演デビュー。スケートは4歳から経験があったが、今回アイスホッケーとアイスダンスに初めて挑戦した。自然でできた氷上シーンには「右膝を3回、自然のリンクに強打して痛すぎて泣いてしまいました」と笑いを誘った。
中西希亜良(13)は初めて演技に挑戦。4歳からフィギュアスケートを習い、シングルの他、アイスダンスでは全日本フィギュアスケートノービス選手権大会にも出場経験がある。
リンクでのシーンには「自然の氷が張った湖はいつも練習するリンクよりボコボコ。あそこまでデコボコしているのは想定外でした。ただ演技はとても楽しく、大変だったことを忘れていました」と流ちょうな英語で撮影を振り返った。
初映画出演に「まだまだ力足らずな部分はある」とした上で「長年スケートをやっていた経験を生かして、力足らずな部分があったとしても、その技術で補えるところがありました。スケートをやっていなかったら、この役を獲得できなかったと思います」と自身のキャリアに感謝していた。
コーチ荒川を演じた池松はスケートに初挑戦した。「奥山さん自身もスケート経験があるので、カメラを担いで撮影、上手な2人がいて、必死についてきました」とした上で「リンクのシーンでは4人で2日間ひたすら遊ぶように滑っていました。驚くべき瞬間だったと思う」と明かした。
奥山監督は「カメラマンとしても新鮮で楽しい時間だったんですが、終盤のシーンで中西さんから『今のシーンをもう一度やりたい』と言われたことがあって、撮影初期よりも映画への熱量が高まっているのを感じて、とてもうれしかった」とした。
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