1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【ひふみんEYE】藤井聡太棋聖「勝負あった」一手 叡王失ったショック見られず完璧な勝利

日刊スポーツ / 2024年7月1日 21時0分

感想戦を行う藤井聡太棋聖(撮影・松浦隆司)

<ひふみんEYE>

藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第3局が1日、名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われ、後手の藤井が山崎を下した。

開幕3連勝で棋聖5連覇を達成し、史上最年少で自身初の永世称号「永世棋聖」の資格を獲得した。

   ◇   ◇   ◇

藤井棋聖に、叡王を失ったショックは見られませんでした。完璧な勝利での永世棋聖獲得は、誠におめでたいことだと思います。長く一線級で活躍していることの証明だと思います。

本局は、守勢の指し方だった山崎八段が6筋の歩を伸ばして、中住まい玉のコビンを開けたタイミングで踏み込んできました。この後、4筋に角を打ち据える堅実な手でリードを広げ、8筋の銀打ちで飛車角両取りとなっては「勝負あった」でしょう。

この手がなければ、山崎八段も互角に渡り合えたでしょう。シリーズを通して気になったのは、玉の守りが薄い点。トップリーグであるA級にも在籍し、NHK杯も勝つなど経歴的に期待していました。今後タイトル戦で戦うなら、玉の固め方を磨くことをお勧めします。

藤井永世棋聖は、この後は永世王位(連続5期か通算10期獲得が条件)ですか。王位戦に挑戦する渡辺明九段も意欲を燃やしてぶつかってくるでしょう。棋聖、王将、棋王、名人と保持していたタイトルを藤井さんに奪われながら、今回挑戦してきたわけですから。棋士として立派です。こちらの7番勝負も関心があります。

(加藤一二三・九段)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください