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デビュー45周年田原俊彦、ビッグ発言から30年 取材陣引き込むトシちゃん節に「経験」現れた

日刊スポーツ / 2024年7月8日 5時0分

「愛だけがあればいい」リリースパーティーの会見でさまざまなパフォーマンスを披露する田原俊彦(2024年6月30日撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

デビュー45周年を迎えた田原俊彦(63)を、久々に取材した。トシちゃん(田原の愛称)を取材し始めたのは、旧ジャニーズ事務所に所属していた1980年代後半からで、まさに全盛期だった。

それから40年近い歳月が流れたが、ほとんど変わらぬ口調やパフォーマンスにうれしくなった。

6月末に、都内で開催された80枚目のシングル「愛だけがあればいい」の発売イベント。開演前に、記者会見した。多数の取材陣を前にさっそうと現れ、「元気ですか~!」と大声であいさつ。プロレス界のスーパースターだったアントニオ猪木さん(享年79)の名フレーズを、見事に自分流に定着させていた。

そして報道陣を見回して「なんだ!、野郎(男)ばかり」と、早速、トシちゃん節がさく裂。その中にテレビ局の女性のガンマイク担当を見つけると、「いたじゃん~!」とにじり寄るパフォーマンスに、会見の開始早々から流れを自分に引き寄せた。

全盛の1980年代から90年代にかけ、多数の取材陣に追いかけ回され続けた『経験』が、一挙手一投足に現れた。

かつて、長女が誕生した際に会見で言った「ビッグ発言」で、たたかれたことがあった。田原32歳の94年2月17日である。記者もその現場にいた。「何事も隠密にやりたかったけど、僕みたいにビッグになるとだめだと思った」。この言葉が1人歩きして、高飛車、横柄、マスコミ嫌いのレッテルを貼られた。

真意は「(タレントとして)人生どこまで表現するかは個人の自由だ。僕はプライベートなことは見せない主義。(結婚し父親になって)人間田原としての人生は変わるが、エンターテイナー田原は変わらない」だった。ビッグ発言から30年、その考えを変えることなく、貫いて来た。

新曲の記者会見で、カメラマンから「いつもの(足を蹴り上げる)ポーズを」と願われた。「まだ体操してないんだよね」と言いながらも、足を高く高く蹴り上げた。カメラマンの写真をチェックして、「今のは(足が)顔にかぶった」と、自らやり直した。「もう1度」と願うカメラマンには、「別料金だよ!」と言い放つなど、軽妙なトシちゃん節に、取材陣は引き込まれていった。

歌謡界、芸能界が大全盛だった時代に、トップアイドルとして君臨した絶対的な自信とキャリアがなせる技だった。

田原は「1980年代というのは、テレビが娯楽のど真ん中でね。ブラウン管とお茶の間がちゃんと仕切られていた。(芸能人が)パワーを持っていた時代で、僕は1番歌って踊って、芝居した。時はバブルで、本当にイケイケな、いい時代をね、僕は思う存分泳げたし、暴れられた。だからこそ、今があると思う」と話してくれた。

所属レコード会社のユニバーサルミュージックが、今の田原につけたキャッチコピーが「KING OF IDOL(アイドルの帝王)」。その言葉を大げさに感じさせないのが、さすがである。

    【笹森文彦】

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