研修医の誤診で高校生死亡 現役医師の芸人が思い「僕自身、してしまうと思う」
日刊スポーツ / 2024年7月4日 16時47分
現役医師でお笑い芸人のしゅんしゅんクリニックP(以下、しゅんP)が4日までにYouTubeチャンネルを更新。日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(名古屋市)に勤務する研修医が、昨年5月に腹痛などを訴えて救急外来を受診した男子高校生(当時16)を誤診した結果、死亡させた医療過誤について言及した。
しゅんPは「まずは本当に愛していた我が子を亡くされてしまったご遺族の方は本当につらい思いをされたと思います。お悔やみ申し上げます」と述べた上で、緊急治療が必要な上腸間膜動脈症候群(SMA症候群)の男子高校生を診察した研修医が、自身の判断で帰宅させた件について、「基本的には研修医だけで判断せずに上の先生にお伺いを立てるというか、『こういう見立てなんですけどどうですか?』っていうのはやるべきというか、やっているところが多いと思う」と説明し、「そこは間違っていると思います。上級医、つまり上の先生に相談すべきだった」とした。
また、研修医が軽症の急性胃腸炎と誤診したことについては「上腸間膜動脈症候群っていうのをどれくらいその場でわかるか。そこは研修医だけでは難しいかと思う。正直、内科以外の先生でファーストコンタクトで診断をつけるというのは難しいかなという気がする」と説明。自身もCT検査をできない状況で同じ症状の患者を診察した場合、「血液検査をして特に大きな問題がなければ、おそらく胃腸炎症状ではないでしょうかっていう診断を僕自身、してしまうと思います」と、正確な診断は困難だとの見方を示した。
当該研修医がCT画像を撮っていたことについて、「少し重い病気も想定していたんじゃないか。胃の拡張も認知されていたっていうことなので、研修医でもあるので念のため入院っていう選択をとっても良かったのかなっていう気はします」。また、入院後に腸閉塞症状に対する必要な胃の減圧処置がなされていなかったことについては「病院側のミス」だとした上で、「どこまで研修医を責めるのかというのはちょっと難しいところなのかなと思う。僕自身、研修医のときに、言いづらいっていう先生もいたりとか、『そんなんで連絡してくるな』っていう先生もいた。そのへんは、きっちりと報告するというルール作りがあれば研修医としても報告しやすいので、ちゃんと作られた方が良いと思う」と話した。
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