奈緒、主演映画舞台あいさつで「今からお話しすることは私の心からの気持ちです」コメント全文
日刊スポーツ / 2024年7月5日 21時27分
女優奈緒(29)が5日、都内で、主演映画「先生の白い嘘」(三木康一郎監督)の公開初日舞台あいさつに出席した。前日4日に一部メディアで公開された三木監督のインタビューで、奈緒サイドから「(性的なシーンで制作と俳優の仲介役となる)インティマシー・コーディネーターを入れてほしい」という要望があったが入れなかった、とする発言があり、物議を醸していた。
この日、奈緒は涙することなく、終始落ち着いた口調で、時折ほほ笑みも浮かべながら、自分の思いを観客に伝えた。舞台あいさつラストで述べたコメント全文は以下の通り。
好きにしゃべっていいって言われたので。今からお話しすることは、私の心からの気持ちです。
まず1つ。昨日の記事があってから、皆さんに不安を抱えさせてしまっている部分があると思うんですけど、それで言うと一つご説明したいのは、この映画の中でも描かれていますが、私自身は原作に本当に心からほれ込み、この作品に出演することを自分で決めました。その中でいろいろなやりとりがあり、すれ違いがあったことも事実です。でもそれは当人同士の問題として、私は権力に屈するようなことは一切なく、対等な関係で監督ともお話をしましたし、言いたいことは伝えました。
伝えた上で、自分の中ではお話し合いをしていたと思っていた上で、どうしても現場に対してちょっと不十分だと思う部分が正直ありました。なのでそこは私たちも未熟で、私自身がもっとちゃんとコミュニケーションをとり、この作品が映画になって公開するにあたって、どういう風に皆さんを傷つけないように言葉を選んで、ちゃんと自分たちの真意として伝わるかっていうところまで、宣伝の部分でお話できていなかったことが、結果こういう皆さんを不安にさせてしまうようなことを招いてしまったのかなと、私自身は自分のこととして深く反省しています。
でも、権力の違いとか(はなく)、対等な現場ではありましたので。そこは皆さんご安心して、ただでさえ胸を痛めるシーンがあるんですけども、私のことを心配してくださっている声も届いておりますので。それは大丈夫です、ということをお伝えしたいです。
そして以前から、この映画が公開するにあたってお伝えしたいなと思っていたことが二つあります。
まずは、作品を作るという上で、こういったテーマに触れることもそうですし、社会全体としてどうしても、自分自身が自分の胸に手を当てて、本当に今、私は大丈夫だろうか、そして人を傷つけることをしていないだろうかと、胸に手を当て続けなければ、この作品は作れませんでした。きっとそれは、社会で人同士が共存していく上ですごく大切なことなんじゃないかと、私はこの作品から学びました。なので、これからそうやって生きていこうと思っています。
そして、どんなにきれいな川にも、よどみは起きます。そのよどみがある部分ばかりを見てしまうと、どうしてもどうしても、そこばかりが大きくなってしまって、全体のきれいな部分に気づけなくなってしまうことがあるんじゃないかと、私自身は思っています。それもこの作品で学びました。
なので、もし皆さん、自分の誠意を脅かすようなことがあれば、そういう人が現れたなら、その人にもきっと大切な人はいるかもしれない、でもまずは自分の気持ちをぜひ守ってください。そしてその誠意を脅かすような言葉には、しっかりと「ノー」と自信を持って言ってください。きっとそれが自分を1番守ることにつながるのかなと思います。そして、相手には家族がいて、大切な人がいて…そういう人たちが一緒に集まって、この社会で生きているんだということを、少しでもこの映画で思い描いてくださるとうれしいなと思います。
マスコミの皆さま、本当に今日来てくださってありがとうございます。大変緊張感のある舞台あいさつになってしまったんですけれども。私たちは言葉を書いて発信していただく身なんですけど、その時にどうしても、限られた文字数だったりとか、そういった制限があることは重々承知しております。今日のことが全て伝わるかという部分は、怖くもありながら、皆さんのことを心から信頼してここに立たせていただいております。今日ここでお会いして、こうやって取材していただいているのも私はご縁だと思っておりますので、どうかご配慮いただけるとうれしいなと思います。この作品を代表してというか、すみません、偉そうになんですけども。お願いをしたいなと思います。
全ての人が自分自身を自分で守れる。そして誰かが悲しんでいたら手を差し伸べられる。そういうよどみのないきれいな川を、私は心から、諦めずに目指していきたいと思います。本当に本当に、ありがとうございました。
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