英ウィリアム皇太子夫妻、ハリケーン被災者救援で寄付 22年３月にカリブ海諸国歴訪

ウィリアム皇太子（左）とキャサリン皇太子妃（ロイター）

英王室のウィリアム皇太子（42）とキャサリン皇太子妃（42）夫妻が4日、カリブ海を襲った大型ハリケーン「ベリル」の被災者救援に個人的に寄付をしたことが分かった。

米ピープル誌によると、ベリルがジャマイカとケイマン諸島を襲い、少なくとも10人が犠牲になったと報じられた後に発表されたという。

寄付額は明らかにされていないが、ケンジントン宮殿の広報担当者は、ハリケーンの状況を引き続き注視していると述べている。

3日にジャマイカを直撃し、4日にケイマン諸島を通過ベリルは、カテゴリー3の勢力を保ったままメキシコの主要観光リゾート地に接近している。

チャールズ国王もピープル誌への声明で、「カリブ海全域でハリケーン・ベルがもたらした恐ろしい被害を知り、家族も私も深い悲しみを感じています。何よりも、無残に命を落とした方々の友人や家族に心から哀悼の意を表します」と述べている。

ウィリアム皇太子夫妻は、2022年3月にカリブ海諸国を歴訪している。ジャマイカでは過去の奴隷貿易への賠償や謝罪を求めるデモが行われるなど、滞在中に現地で英国の植民地主義について抗議が起きていた。

がん治療中のキャサリン皇太子妃は、先月ロンドンで行われたチャールズ国王の公式誕生日を祝う祝賀パレードに出席して約半年ぶりに公務復帰して話題になったばかり。その後は公の場に姿を見せていないが、14日までの日程で開催中のテニス4大大会のひとつ、ウィンブルドン選手権への出席が取りざたされている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）