最終日も公務優先…小池知事は豪雨対応で都庁へ 銀座では再び「辞めろ」&「百合子」コール
日刊スポーツ / 2024年7月6日 20時34分
東京都知事選は6日、選挙戦最終日を迎えた。小池百合子知事(71)の2期8年の都政に対する事実上の信任投票だが、一部政治団体による「ポスター掲示板ジャック」や政見放送の内容など「場外戦」に関心が高まるカオスな戦いに。小池氏が公務優先を貫いたことで候補者討論の機会もほとんどなく、過去最多56人の立候補者も含め前代未聞の都知事選となった。小池氏、蓮舫前参院議員(56)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)ら主要候補は、最後のお願いに声をからした。今日7日に投開票される。
◇ ◇ ◇
選挙戦最終日の小池氏はいつになく強気な言動を繰り返した。6日午後、銀座4丁目交差点での街頭演説では、5日のJR新宿駅前での演説と同様に、一部聴衆から「辞めろ」「帰れ」と激しいやじが乱れ飛んだが、小池氏は前日と違って、演説を止めなかった。
選挙遊説中に銃撃死した安倍晋三元首相に触れ「もうすぐ安倍さんの命日だが、選挙事情も変わった。これまでと違い、なかなか政策をお伝えするような状態にならない。このままでいいのか、という声もたくさんある」と指摘。4月の東京15区補選以降、自身の周辺でも続く選挙遊説での混乱に、静かな憤りをにじませた。
一方、重視する「首都防災」に関してマンション防災の重要性に触れる中では「(マンションに住む都民)900万人の命を守る。そのことを最重要項目にしない都知事は(都庁に)いてはいけないんです」と、他候補との重要政策との違いを主張。「首都防災が、都知事の最大の責務だ」とも訴えた。
批判的なヤジに対抗するように、最後には「百合子コール」も起き、小池氏は「金メダル、1番を取らせてほしい」と、支持を訴えた。
今回は「公務優先」をうたい、街頭に連日立ち始めたのは中盤以降。「ステルス」批判もあったが、事前告知なしのゲリラ遊説や組織固めを地道に続け、過去の「小池劇場」とは一線を画した。
選挙戦最終日に最終遊説に選んだのは、衆院議員時代の地元、池袋だったが、演説予定時間帯に激しい雷雨に見舞われた。最終遊説を終えた後、小池氏は都庁に戻って都内の大雨被害対応に当たった。最後まで、公務優先の3度目の都知事選となった。【中山知子】
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