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宝塚歌劇団月組トップ月城かなと”すがすがしく”退団「今、本当に幸せ」今後は「未知です」

日刊スポーツ / 2024年7月7日 19時43分

退団記者会見を行った月組トップ月城かなと

宝塚歌劇団の月組トップ月城かなとが7日、東京宝塚劇場で、サヨナラ公演「Eternal Voice 消え残る想い」「Grande TAKARAZUKA 110!」の大千秋楽を終え、男役16年の道を刻んだ劇団に別れを告げた。

公演後の会見では「こんなに幸せに、少し自信と余裕を持って舞台を楽しんで辞めることができるとは、入団したときには想像もしていなかった。今、本当に幸せです」と、晴れやかに笑った。

サヨナラショーで言った「すがすがしい気持ち」という言葉が表情にあふれていた。組子の皆が欠けることなく千秋楽を迎え、相手娘役海乃美月ら退団者も全員が無事に舞台を終えられたことが、すがすがしさの理由だとした。

自分に声をかけるとすれば? と聞かれると「舞台が大好き、宝塚が好きだと思って終えられた自分におつかれさまと言いたいです」と話した。

宝塚の男役にあこがれ「無我夢中で演じてきた時間は本当に楽しかった」と振り返った。男役から学んだことについて「宝塚でしかできない男役から、何を学んだのかと考えると、自分のこと以上に他人の幸せを願うこと。それができるのが宝塚の男役のかっこいいところ。それを実感しています」と話した。

宝塚大劇場の千秋楽では、男役の象徴である黒えんびで大階段を下りた。この日は、宝塚の正装であるはかまを選び、白の花束を受け取った。月城は「東京の千秋楽は宝塚の生徒としての卒業ですので緑のはかまで。身も心もすがすがしく卒業したいということで白の花を選びました」と説明した。

今後については「未知でございます、はい! ひと回りもふた回りも、人として成長していきたいと思います」と語った。【小林千穂】

◆月城(つきしろ)かなと 12月31日、横浜市生まれ。09年入団、雪組配属。95期。13年「Shall we ダンス?」で新人公演初主演。15年「銀二貫」で宝塚バウホール公演初主演。気品と安定の舞台技量で注目。17年2月に月組へ。21年8月に月組トップ就任し、相手娘役に海乃美月を迎えた。22年1月「今夜、ロマンス劇場で」で、本拠地お披露目。身長172センチ、愛称「れいこ」。

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