萩生田光一氏の地元も敗北 東京都議補選で自民党は2勝6敗と大敗、東京の選挙で依然勝てず
日刊スポーツ / 2024年7月8日 8時35分
自民党は、9つの選挙区で行われ7日に投開票された東京都議補選で、公認候補を擁立した8選挙区のうち2議席しか獲得できず、2勝6敗と惨敗した。選挙前には5議席を持っており、議席を減らす結果になった。
自民党は昨年秋以降、東京の選挙で負けが続いていた。また4月の衆院補選でも与野党対決に敗れ、全国の主要な自治体選挙でも勝てない「負のスパイラル」が続いている。派閥の政治資金パーティー裏金事件や岸田政権への逆風が、今もやんでいないことが東京の選挙で示されたことで、岸田文雄首相の今後や次期衆院選の戦略にも影響する可能性がある。
補選が行われた9つの選挙区は江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩勝で、自民は南多摩以外に公認を擁立。議席を獲得したのは、板橋区と府中市のみだった。
自民党安倍派の元幹部、下村博文元文科相の地元、板橋区では議席を獲得したが、同じように元安倍派幹部で東京都連会長を務める萩生田光一前政調会長の地元、八王子市選挙区では、自民党候補が諸派の候補に5万票近い差をつけられ敗れた。
自民党候補が、7日に投開票された都知事選で3選された小池百合子知事(71)の側近で元都議の都民ファーストの会、荒木千陽氏(42)と争った中野選挙区では、荒木氏が勝利して都議に返り咲いた。都知事選で自民は都民ファとともに小池氏を支援したが、都議補選では都民ファと対立する「ねじれ」選挙区の1つだったが、荒木氏が自民の出井良輔氏に1万3000票あまりの差をつけて都議に返り咲いた。
自民党が支援した小池氏は都知事選で再選されたが、「今の真の実力」(関係者)とみられていた都議補選では、負け越した自民党。都知事選は「自民党が支援する小池氏」ではなく、あくまで小池氏本人への支持が集まったことも、あらためて明確になった。
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