岸博幸氏、安倍晋三元首相銃撃２年に「あのショックはまだ思い出してしまう」

岸博幸氏（2019年10月撮影）

元内閣官房参与で慶大大学院教授の岸博幸氏（61）が8日、読売テレビの情報番組「かんさい情報ネットten．」に出演し、発生から2年がたった安倍晋三元首相銃撃事件について言及した。

現場となった奈良・大和西大寺駅前に設置された献花台には、朝から多くの人が花を手向けた。午後5時ごろには、赤いヘルメットの男性と白ずくめの男性が警察官と小競り合いになり、一時騒然となった。

岸氏は「あのショックはまだ思い出してしまう。選挙中の言論封殺。元総理を暗殺すること自体あり得ない。いろんなあり得ない事が起きた結果、2年たって、日本の政治はまだ迷走しているのが現実」と話した。

同局特別解説委員の高岡達之氏は「警備も変わりました」。2年前の参院選では身辺警護に当たるのは警備部だけだったが、7日に行われた東京都知事選の選挙戦では「機動隊、殺人担当捜査1課、機動捜査隊、爆発物処理の部隊がかなりいました。爆発物探知犬、最後は道路交通法違反で接近することも警戒して、交通担当の人がなんと多いこと。しかし、それだけ有権者との距離も開くということになります」と、様変わりした選挙戦のあり方について触れていた。