初代BiS10年ぶりに集結、フリーライブで3000人の研究員沸かす、人集まりすぎて強制終了

熱唱するBiS、左からテンテンコ、古正寺恵巳、ファーストサマーウイカ、カミヤサキ、プー・ルイ、ヒラノノゾミ（撮影・鈴木正人）

14年に解散した女性アイドルグループBiSの第1期メンバーが8日、東京・新宿区歌舞伎町のシネシティ広場で、1夜限りのフリーライブ「You’ve been cheated」を開催した。ファーストサマーウイカら第1期メンバー6人が10年ぶりに集結。午後7時過ぎ、30度越えの歌舞伎町の中心で熱く歌い踊った。

ウイカが「いくぞ新宿ー！」と絶叫し、人気曲「FiNAL DANCE」で幕開け。のべ3000人の「研究員」（ファンの総称）を大熱狂させた。

メンバーそれぞれが当時の自己紹介も披露。第1期活動時のリーダー、プー・ルイは「皆ともう1度会えるすてきな機会をありがとうございます。10年ぶりのお祭り、最後まで楽しんでいってください！」と呼びかけた。

MCでは過去を懐かしみ、それぞれの現在の活動を紹介。ウイカは「この舞台は（23年解散の）BiSHの財で立たせてもらえてると思う。ありがとう。でもBiSHが生まれたのはBiSがあったから。そしてBiSがあるのはプー・ルイがいたから！忘れるな！！」と絶叫。大歓声を浴びた。

10年ぶりの再会にファンのテンションも最高潮。観客が担がれたり、バルーン人形が掲げられる場面も。ウイカは「気持ちすごく伝わりましたが、皆さんのお体が心配」とし、プー・ルイは「（活動）当時よりはおとなしくしてくれてた」とほほ笑んだ。

会場に人が集まりすぎたため、安全確保の問題から9曲披露予定が7曲で終了。ライブ後、テンコは「現実味がなかったけど、10年前に戻ったような気持ちになれてすごくうれしかった」と笑顔。カミヤサキは「ステージに立った瞬間、ファンの皆さんの姿を見て自然と涙がじわっと」と振りかえった。古正寺恵巳は「10年前解散したときとはまた違った、新しい解散の日みたいな気持ち」とほほ笑んだ。

1年ほど前から再集結の企画が練られており、メンバーらはここ2カ月でパフォーマンスの練習を重ねたという。ウイカは「10年前以上に練習する日々だった」とにやり。「BiSというグループがいて、変な名前の子がいて、だからファーストサマーウイカってこんな名前でって。皆の原点を知ってもらえたら」とアピールした。

BiSは10年結成以来、スクール水着での客席ダイブや全メンバー丸坊主でのPVなどインパクトあるパフォーマンスで注目を集めた。14年7月8日に横浜アリーナで行われたライブ「BiSなりの武道館」をもって第1期BiSが解散した。