1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

藤竜也、監督と「プライベート話したことない」息子役の森山未來とも話さないから演技が心地いい

日刊スポーツ / 2024年7月13日 14時7分

映画「大いなる不在」公開記念舞台あいさつに登壇した、左から近浦啓監督、真木よう子、原日出子、藤竜也(撮影・村上幸将)

藤竜也(82)が13日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「大いなる不在」公開記念舞台あいさつで「私の人生のたそがれ時に、このようなすばらしい仕事をさせていただき、感謝します」と笑みを浮かべた。藤は同作で23年9月にサンセバスチャン映画祭(スペイン)71年の歴史で日本人俳優初の最優秀俳優賞(シルバーシェル賞)を受賞。さらに、米ニューヨークで開催されるジャパン・カッツに出品され、藤には同映画祭として初の特別生涯功労賞が授与されることも、併せて決まっている。

藤は、主演の森山未來(39)が演じた俳優・遠山卓の父で元大学教授の陽二を演じた。原日出子(64)が演じた、再婚した妻直美と生活する一方、実の息子である卓とは没交渉だった。その中、警察に捕まり、久々に再会を果たすが、その時には認知症になっており、変わり果ててしまっている役どころだ。

藤は、近浦啓監督(46)とは、同監督のデビュー作となった13年の短編「Empty House」、長編デビュー作となった18円「コンプリシティ/優しい共犯」に続き3作目のタッグとなる。「(タイトルは)何で、英語ばかりなんですか? できれば、もう1本くらい呼んで欲しい」とリクエストした。

近浦監督とは「監督が好きなのは、プライベートの話もしたことがない。良い意味でいい作品を作る緊張感…いい絆で繋がっている」と、作品作り1点に絞った人間関係であることが、心地いいという。親子を演じた、森山への思い、感想を聞かれても「話さないから、特に感想はございません」と、1度は口にした。その上で「俳優同士、カチンコが鳴るとインターアクション(芝居を通したやりとり)をする。この方は、良い俳優だと思った。この映画は、カップリングに成功していて、親子の関係はうまくいくなと思った」と口にした。

藤が参加するジャパン・カッツは、米ニューヨーク・マンハッタンにあるジャパン・ソサエティーで行われる、北米最大の日本映画祭。今年は10日から同21日までの12日間にわたって、30本以上の日本映画が上映。特別生涯功労賞(lifetime achievement award)は「大いなる不在」の出品を受け、76年の映画「愛のコリーダ」や78年「愛の亡霊」など60年以上にわたるキャリアを持つ、藤の日本映画界における偉大な俳優としての功績と俳優人生をたたえる賞で、同映画祭としても初めての授与となる。現地時間18日には、ニューヨークプレミアとQ&A付上映が開催され、藤と近浦監督も登壇。翌19日からニューヨーの劇場Angelika Film Centerでの劇場公開も決定している。

◆「大いなる不在」 俳優の遠山卓(森山未來)は、小さいころに自分と母を捨てた元大学教授の父・陽二(藤竜也)が警察に捕まったと連絡を受けた。妻の夕希(真木よう子)を伴い、に久々に九州の父の元を訪ねると、父は認知症で別人のようになっていた。再婚した義理の母直美(原日出子)も行方不明になっており、卓が父と義母の生活を調べ始める。サンセバスチャン映画祭シルバーシェル賞の受賞は、藤にとって05年「村の写真集」で上海映画祭(中国)最優秀男優賞を受賞して以来18年ぶりの国際映画祭での俳優賞受賞となった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください