高橋文哉＆西野七瀬がダブル主演、来春公開の映画「少年と犬」直木賞に輝いた馳星周氏の小説原作

映画「少年と犬」にダブル主演する高橋文哉（左）と西野七瀬

俳優高橋文哉（23）と、元乃木坂46の女優西野七瀬（30）が、来春公開の映画「少年と犬」（瀬々敬久監督）にダブル主演することが14日、分かった。人間と犬の絆の物語を描く。

20年に発表され、第163回直木賞に輝いた馳星周氏の小説が原作。東日本大震災で飼い主を亡くし岩手・釜石からさまよってきた犬の多聞（たもん）が、旅路で出会った人々と触れ合っていく。高橋は震災後の貧困に苦しみ、家族のために窃盗団のドライバーをしており、多聞と出会い共に生きていく青年、中垣和正を演じる。西野は、とある秘密を抱えながらデートクラブで働く須貝美羽を演じ、多聞に命を救われ、本当の自分を取り戻してゆく。

今年だけで高橋は4本、西野は3本の出演映画公開されるなど、共に注目の存在だ。企画・プロデュースの平野隆氏は「おふたりが“いとおしさ”を多くの人々の印象に残せる役者さんだと思った」と2人の起用理由を説明した。撮影は5月に終わっている。瀬々監督は「高橋文哉さんと西野七瀬さんが、そのしなやかな感受性で物語を全身で受け止め、今を生きる私たちの映画にしてくれました」とコメントを寄せた。

高橋は「僕自身生まれた時から実家に犬がいて、犬が大好きで。人生を一緒に過ごしてきた犬と映画を撮影できることが本当にうれしかったです」と明かした。初共演の西野については「お芝居にすごく真っすぐな方で、美羽と和正としてともに向き合えたことを光栄に思います」と話した。西野は「今まで経験したことがない感情になる場面が多く、想像しながら考え抜いたものを体現していくことに、日々楽しんで向き合っていました」と撮影を振り返った。