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小山怜央四段C級2組に昇段 昨年編入試験合格4月フリークラス入り 奨励会未経験者は戦後初

日刊スポーツ / 2024年7月15日 14時56分

戦後初めて奨励会を経験せずにフリークラスから順位戦C級2組昇級を決めた小山怜央四段(日本将棋連盟提供)

将棋の小山怜央四段(31)が15日に都内で行われた第74回NHK杯トーナンメト本戦で勝ち、C級2組昇級を決めた。アマチュア強豪だった昨年2月、プロ編入試験を受けて合格。戦後初めてプロ棋士養成機関「奨励会」の在籍経験がない棋士として同年4月1日付で、初めてプロとなった。名人戦への参加資格がないフリークラスに編入され、30局以上の良いところを抽出して勝率6割5分以上(小山の場合、20勝10敗、勝率6割6分7厘)という昇級の条件を満たした。この日の勝利で戦後の棋士として、初めて奨励会を経ずに順位戦に入った棋士となった。

小山は対局後、「何日か前から日々緊張してドキドキしながら生きていました」と笑った。予定していなかった一手損角換わりに、過去の研究会での経験を思い出しながら指していたという。「勝てたのは自分でも信じられない思いです」と正直な心境を語った。

昨年4月にデビューした時から、フリークラス卒業、順位戦C級2組(名人挑戦権を争うトップクラスのA級以下、B級1組、B級2組、C級1組に次ぐ最下級)への昇級を当面の目標としてきた。「(デビューから)1年半ぐらいですけど、ずっと昇級できなきゃ引退という気持ちがあったので、すごく長く感じました」と振り返った。

来年度からC2に参加する。「順位戦に参加されている棋士が深夜まで戦われている姿を見ていると、これが棋士の人生だと思います。それに加われる自分がうれしいですね。しっかり体力をつけていきたいと思います」。

来期からは名人という将棋界の頂点を目指す戦いが始まる。同時に、ほかの棋戦でも本戦入りを目指すという目標がある。

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