小山怜央四段 岩手県初のプロ棋士 東日本大震災で津波も経験 編入試験合格者全員C級2組昇級
日刊スポーツ / 2024年7月15日 15時6分
将棋の小山怜央四段(31)が15日に都内で行われた第74回NHK杯トーナンメト本戦で勝ち、C級2組昇級を決めた。アマチュア強豪だった昨年2月、プロ編入試験を受けて合格。戦後初めてプロ棋士養成機関「奨励会」の在籍経験がない棋士として同年4月1日付で、初めてプロとなった。名人戦への参加資格がないフリークラスに編入され、30局以上の良いところを抽出して勝率6割5分以上(小山の場合、20勝10敗、勝率6割6分7厘)という昇級の条件を満たした。この日の勝利で戦後の棋士として、初めて奨励会を経ずに順位戦に入った棋士となった。
小山は1993年(平5)7月2日生まれ。岩手県釜石市出身。隣接する宮城県には中原誠16世名人、青森県は行方尚史九段らを輩出しているが、同県初のプロ棋士。東日本大震災の津波で被災した経験がある唯一の棋士でもある。
地元の釜石高、岩手県立大時代から数々のアマ棋戦で活躍し、大学在学中の14年には学生名人、15年アマ名人になった。その後、社会人強豪のリコー将棋部に在籍したこともある。
22年9月、アマとしてプロ公式戦での勝ち星を増やし、棋士編入試験の受験資格を得た。中3時に奨励会の試験を受けて不合格。アマ名人獲得後、奨励会三段編入試験を受けたか、不合格に終わっている。「夢を実現したい」と21年4月にリコーを辞め、オンライン将棋講師を務めながら、将棋の勉強をしてきた。
編入試験で合格してプロ棋士となったのは、05年に特例で認められた瀬川晶司六段(54)、14年に現行制度が導入されて以降は15年の今泉健司五段(51)、20年折田翔吾五段(34=いずれも段位は現在)といる。いずれもフリークラスの四段からスタートし、規定の勝ち星を挙げてC2に合格している。小山もこれに続いた。
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