トランプ氏が右耳にガーゼ姿で米共和党大会にサプライズ登場「USA!!」コールに感極まった表情

共和党大会に姿を見せたトランプ前大統領（ロイター）

今年11月の米大統領選に向けて、13日（米国時間）にペンシルベニア州の選挙集会で演説中に銃撃され負傷したトランプ前大統領が15日（同）、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕した共和党大会に、サプライズ登場した。銃撃事件後、トランプ氏が公の場で実際に姿をみせるのいは初めて。

CNNなどの報道によると、トランプ氏は銃撃時に右耳を負傷したが、この日は右耳を白いガーゼで覆った状態で登場した。この日は当初は登場の予定はなかったという。

「次のアメリカ大統領となるドナルド・トランプ氏を紹介します」とアナウンスが流れると、トランプ氏はボディーガードに囲まれながら、会場に入った。党カラーの赤いネクタイ姿で普段と変わらない様子で歩き、「USA」コールが起きる中、右手のこぶしを突き上げたり、観客の歓声にサムアップで応じるなどしながら、VIP席まで歩いた。そして、副大統領候補に選ばれたJ・D・バンス上院議員（39）とのツーショットも披露。2人が並んで立ち上がると、場内にいは絶叫のような「USA！」「We Love TRUMP！」コールが響き渡った。

場内の支持者の熱狂的な歓迎に、トランプ氏は感極まったような表情をみせた。いつものような派手なパフォーマンスは「封印」し、落ち着いた表情で党大会の進行を見守った。

トランプ氏は13日、ペンシルベニア州バトラーで行われていた選挙集会で演説中に銃撃され、右耳を負傷。流血も確認された。トランプ氏を撃った男はシークレットサービスに射殺されたが、この暗殺未遂事件で聴衆の1人が死亡し、2人が重傷を負い、全世界に衝撃を与えた。当局は、トランプ氏を銃撃したのはペンシルベニア州在住のトーマス・クルックス容疑者（20）と発表した。

トランプ氏は登場に先立ち、党大会で、正式に同党の大統領候補として正式に指名された。最終日の18日、指名受諾演説を行う。