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パワハラ疑惑の兵庫・斎藤元彦知事「危害加えるメッセージ寄せられている」一部の公務中止を公表

日刊スポーツ / 2024年7月16日 14時36分

斎藤元彦兵庫県知事(2023年12月撮影)

斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑などを告発し懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題をめぐり、斎藤知事は16日、定例会見で、自身に危害を加える等のメッセージが届いていることを明かした。

斎藤知事は17日に尼崎市の子育て支援施設を訪問する公務を予定していたが、取りやめることを公表した。理由については「今回の文書問題に関しまして、県庁の方に多くの電話が寄せられています。その中には私自身に危害を加えるという内容もございます。安全性の確保の観点からも尼崎市とも相談し、今回は総合的にも判断し、私自身の訪問を含めて中止とさせて頂きました」と話した。その上で「詳細は差し控えたいと思いますけど、私の身に危害を加えるというようなメッセージが寄せられています」と述べた。

今回の問題は3月、元県幹部の男性が関係者や報道機関に配布した告発文書の中で、知事のパワハラや企業からの贈答品受け取りなど、7項目の疑惑について言及。これに対し、斎藤知事は「うそ八百」などと強い調子で否定した。内部調査を行った県は「核心的な部分は事実ではない」とし、告発は斎藤知事への誹謗(ひぼう)中傷にあたるなどとして、元県幹部を停職3カ月の懲戒処分とした。一方で告発には一部、事実も含まれていたことなどから、県議会は真相究明に向けて、より強い調査権限を持つ「百条委員会」を51年ぶりに設置。元県幹部は19日に証人として出頭する予定だったが、7日に姫路市内で亡くなっているのが見つかった。

斎藤知事には自民党兵庫県連会長の末松信介参院議員が14日、事実上辞職を求める発言をしたほか、辞職を進言してきた片山安孝副知事が引責辞任を表明した。斎藤知事は「県政を前に進めていくことが私の責務」と知事続投を表明している。

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