山時聡真、中島瑠菜が映画「蔵のある街」主演 岡山・倉敷市を舞台 地元の高校生たちの姿を描く

映画「蔵のある街」で主演を務める山時聡真

俳優山時聡真（19）中島瑠菜（17）が、岡山・倉敷市を舞台にした映画「蔵のある街」（25年夏公開予定）で主演を務めることが18日、発表された。

同作は山田洋次作品の多くで脚本、助監督を務めてきた平松恵美子監督が、地元の倉敷市を舞台に、倉敷出身のMEGUMI、前野朋哉ら豪華出演陣を迎える。プロフィギュアスケーターの高橋大輔氏も同作で映画初出演を果たす。「倉敷美観地区にある小高い山から花火を打ち上げる」という約束の実現に奔走する地元の高校生たちの姿を描いた。

米アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した「君たちはどう生きるか」（宮崎駿監督）で主人公の眞人役に抜てきされ注目を浴びた山時が主人公の男子高校生・難波蒼を演じる。蒼の幼なじみで自閉症スペクトラム障害の兄を持つ女子高生・白神紅子を「九十歳。何がめでたい」（前田哲監督）など話題作への出演が続く中島が演じる。

撮影は7月下旬から8月にかけて倉敷市内で行われるが、倉敷市でのオールロケで全国公開を目指す映画は史上初。山時は「脚本を読んだ時、若い人が与える力、街の人達の団結する力の強さを感じました。倉敷には以前1度だけ行ったことがありますが、美しい景色と温かい人達が印象的でした。今回は何を感じられるのか、今からすごく楽しみです」。

続けて「僕が演じる蒼はごく普通の高校生ですが、誰もが諦めてしまいそうなことにも、果敢に立ち向かっていく青年です。この映画を通して、舞台である倉敷はもちろん、皆さんの生まれた街や住む街に希望や勇気を与えられるように、全力で挑みたいと思います」と意気込んだ。

中島は「倉敷のすてきな街並みですてきな作品を、これから平松監督はじめキャストの皆さん、スタッフの皆さん、街の皆さんと一緒に作りあげていけること、今からとても楽しみです！　台本を読んだ後、なんだかとてもあたたかい気持ちになりました。皆さんにもこの気持ちをお届けできるよう精いっぱい頑張ります！」とコメントした。