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【王位戦】藤井聡太王位、21歳最後の日にシリーズ初黒星「もう少し競り合いにできるように」

日刊スポーツ / 2024年7月18日 21時36分

永世王位獲得に向けて連勝を目指す藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)

藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖)が21歳最後の日に、シリーズ初黒星を喫した。将棋のお~いお茶杯第65期王位戦7番勝負第2局が18日、北海道函館市の「湯元 啄木亭」で行われ、中盤でリードを奪った挑戦者で先手の渡辺明九段(40)が97手で勝利。対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。第3局は30、31日、徳島市「渭水(いすい)苑」で行われる。

自信なさげに藤井は天井を何度も見上げた。渡辺の的確な寄せになすすべがない。駒が下がり、防戦に追われる。守備陣が角と桂で崩され、投了した。

千日手となった開幕戦の指し直し局と同じ、相掛かりの出だし。藤井の側から指し手を変えた。「1日目の封じ手の前あたりから対応がよくなかった気がします。3筋の形が思ったよりキズになってしまう感じがしたので、自信がない気がしていました」。第2局の前日、「序盤で後れを取らないようにして、中~終盤の難解な将棋に勝てるように」と話していたのと逆の展開となった。

得意とする北海道でのタイトル戦は、7戦目にして初黒星となった。7月19日の誕生日直前の対局も、17年の新人時代からずっと勝ち続けてきたが、初めてつまずいた。

シリーズは改めての5番勝負。「本局は早い段階でバランスを崩してしまった。もう少し競り合いにできるように頑張ります」。5連覇、永世王位獲得に向け、王位戦3戦3勝の渭水苑で巻き返す。

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