岸博幸氏、大病の経験から銃撃事件へたトランプ氏に価値観の変化を指摘
日刊スポーツ / 2024年7月20日 18時50分
元経済産業省官僚で経済評論家の岸博幸氏(61)が、20日放送のカンテレ「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分)に出演。演説中に銃撃された米国のドナルド・トランプ前大統領の価値観の変化について言及した。
トランプ氏が銃撃事件後に初めて行った演説は、これまでのような攻撃的な言葉を使わず、団結を呼びかける内容に。この演説については、選挙に向けた演出との見方もある。
MCのフリーアナウンサー・石井亮次(47)は、「岸さんと話したんですけど、岸さんも大病をされて、命を失うんちゃうかぐらいの所までいった。トランプさんも今回、命を失うんちゃうかという所までいった。(この経験で)180度考えみたいなものが変わるんちゃうかと…」と切り出した。
岸氏は、「演出は当然、入っていますけど、演出が全てじゃないと思っています」とし、事件後に共和党大会に姿を現したトランプ氏について「顔の表情が明らかに違った」と指摘。石井アナも「(表情が)めっちゃ優しい」とうなずいた。
岸氏は、多発性骨髄腫と闘っており、「私の場合は、とりあえず余命10年ということで、まだ長いんですけど、自分がそれを言われると結構、人生観が変わって。残り人生が限られると、自分のどうでもいい欲望とかがなくなるんですよ」と打ち明けた。
石井アナが、「どうでもいい欲望って例えば? お金が欲しいとか?」と聞くと、岸氏は「女の子と遊びたいとか、そういう世俗的なことが…」。すかさず、ハイヒール・リンゴ(62)が「そんなん、あったんですか?」とツッコミ。岸氏は「一応、ありますよ」と笑いながら答えた。
岸氏はさらに、「その経験から考えると、トランプさんは銃撃の前は、第1期目の大統領を務めて、負けて批判されて、復讐(ふくしゅう)モードが強かったわけですよ。それが、自分が生きるか死ぬか、偶然(銃弾を)よけただけで助かったわけですから。こういうのを経験すると、人間は世俗的な、自分の個人的な分(の欲望)が落ちますから」と述べた。
「演出も当然あるはずです。ただ、本人の表情を見る限りは、もっと国のためっていう意識が強くなったのかなっていう気がしますね」との見方を示していた。
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