大統領選撤退のバイデン大統領にハリウッドセレブから称賛の声「ハリスが大統領になる」との声も

バイデン大統領（ロイター）

11月に迫る米大統領選からの撤退を発表したバイデン米大統領に、ハリウッドから称賛の声が上がっています。

ジョージ・クルーニーら大物支援者から撤退を求める声が相次いでいたバイデン大統領は、21日に大統領選からの撤退を表明し、ハリス副大統領を候補者として支持することを発表。これを受け、ハリウッドセレブが次々とSNSなどで反応を示しています。

■ロバート・デ・ニーロ

共和党候補のトランプ前大統領批判を「道化師」と呼ぶなど再選阻止を訴えているロバート・デ・ニーロは、「無私の愛国心から、別の民主党員が大統領になる道を開くために撤退する。我が国にとって、ドナルド・トランプを打ち破ること以上に重要なことはないからだ。敬意と称賛と愛情を込めて、ありがとう、大統領」と代理人を通じて声明を発表。

■マーク・ハミル

今年5月にホワイトハウスで行われた定例記者会見にサプライズ登場し、バイデン大統領と会談したことを明かして「生涯で最も成功した大統領」だと称賛していたマーク・ハミルは、X（旧ツイッター）で撤退を伝えるバイデン氏の投稿をシェア。「ジョー・バイデンは、我々の生涯で比類のない業績を残した大統領。（トランプ前大統領の）4年間のうそ、犯罪、スキャンダル、混乱の後、大統領職に誠実さと尊厳、神髄を取り戻した。大統領の尽力に感謝します」とつづっています。

■ロブ・ライナー

「民主主義が失われる」とトランプ氏の再選に警鐘を鳴らし、長年支持してきたバイデン氏では勝てないと選挙戦からの撤退を求めていた映画監督のロブ・ライナーは、「バイデン大統領、我が国への尽力とカマラ・ハリスへの支持を表明して撤退する無私無欲の姿勢と寛大さに感謝します」とXに投稿。「カマラ・ハリスが第47代大統領になり、民主主義は生き延びる」と、ハリス氏への支持も表明しています。

■アリアナ・グランデ

4年前に発表した楽曲「positions」のミュージックビデオで女性大統領に扮していた歌姫アリアナ・グランデは、インスタグラムのストーリーで「カマラが民主党の候補者になることを全面的に支持します。今こそ、団結してトランプを倒す時です。一緒にやりましょう」と投稿。女性初の大統領誕生に向けて、投票登録サイトのリンクを掲載してハリス氏への投票を呼びかけています。

■バーブラ・ストライサンド

先月ハリウッドで行われた選挙資金集めパーティーに出席するなどバイデン大統領を支持していた歌手バーブラ・ストライサンドは、「ジョー・バイデンは4年間の任期で、大きな功績を成し遂げた人物として歴史に名を残すでしょう。我々は彼が民主主義を支えてくれたことに感謝しなければならない」とコメント。

■マーク・ラファロ

反トランプ集会に参加したこともあるマーク・ラファロは、「行進の命令が下りました。走り出す時です。トランプ／ヴァンスに反対です」とXでつづっています。

■シンシア・ニクソン

民主党候補者の座を目指してニューヨーク州知事選に立候補したこともあるドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役で知られるシンシア・ニクソンは、「若者や有色人種の人たちは、トランプの民主党対抗馬に投票したいと願っているが、罪のないパレスチナ人の虐殺に資金提供する候補者には投票しないだろう」とXに投稿。民主党の候補者はイスラエルのネタニヤフ首相のジェノサイド（大量虐殺）ではなく、医療や住宅、教育に資金提供すべきとの見解をつづっています。

【千歳香奈子】（ニッカンスポーツ・コム／芸能コラム「ハリウッド直送便」）