紀藤正樹弁護士「英断ですが問題は今後の中身」小林製薬のトップ辞任発表に

紀藤正樹弁護士（2022年7月撮影）

弁護士の紀藤正樹氏が23日、X（旧ツイッター）を更新。小林製薬のトップ辞任について「英断ですが問題は今後の中身ですかね」とつづった。

小林製薬は同日、臨時取締役会を開き、小林一雅会長と小林章浩社長が辞任し、山根聡専務が社長に昇格する人事を決定した。「紅麹（べにこうじ）」成分入りのサプリメントを巡る健康被害問題の経営責任を明確化する。

同社は今年1月、サプリによる健康被害を把握したが、国や自治体への報告まで2か月余りかかり、対応の遅れが指摘された。当初は腎疾患との関連が疑われる死者を5人と発表したが、6月になって腎疾患以外にも公表の対象を拡大した。これまでにサプリ摂取との関連を調査している死亡事例は、約100人に上っている。

トップ陣の対応の遅さやまずさ、情報共有や意思決定の過程の問題などについて指摘されている。