「燃えろアタック」荒木由美子、夢見る西田有志＆古賀紗理那の夫婦メダル バレーに人生支えられ

女子バレーパリ五輪や義母の介護生活などについて語った荒木由美子（撮影・中島郁夫）

パリ五輪で、バレーボール日本代表は男女ともにメダル獲得を目指す。1979年（昭54）～80年にテレビ朝日系のバレーボールの連続ドラマ「燃えろアタック」に主演した、歌手でタレントの荒木由美子（64）は男子52年ぶり、女子12年ぶりの表彰台へエールを送る。歌手湯原昌幸（77）とのおしどり夫婦で知られる荒木は、男子の西田有志（24）と女子の古賀紗理那（28）が夫婦でメダルを獲得するのを夢見ている。【小谷野俊哉】

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荒木は「私が子供の頃は、日本のバレーボールは強くて当たり前。ドラマの『サインはV』やアニメの『アタックNo.1』をテレビで見て、原作の漫画も読んでいました」と振り返る。

主役の小鹿純子を演じた「燃えろアタック」は80年代に中国で「排球女将」のタイトルで放送され、視聴率80％以上を獲得。今でも中国では根強い人気を誇る。「83年に夫の湯原（昌幸）さんと結婚して引退。義母の介護を20年間してから、04年に芸能界に復帰したのも、中国のネット企業『アリババグループ』の総帥ジャック・マーさんが『燃えろアタック』のファンで、中国に招待してくれたのがきっかけです。そこで、中国の大勢の人が『シャオロン・シュンツー（小鹿純子）』と呼びかけてくれました。私にとって、バレーボールは人生の大きな支えなんです。72年のミュンヘンは男子、76年のモントリオールは女子が金メダルを獲得。今回は男女ともにメダル獲得のチャンスですね」と笑顔を見せる。

世界ランク2位の男子は1次リーグでドイツ、アルゼンチン、アメリカと対戦。準々決勝進出には、4チーム中の2位までに入れば確定だ。「3位になるとセット率の争い。ランク11位のドイツに初戦でセットを落とさずに圧勝することで、8位アルゼンチン、5位アメリカとの戦いが有利になる」という。

世界ランク7位の女子は1次リーグで4位ポーランド、2位ブラジル、20ケニアと対戦。「初戦のポーランドを破ることができれば、勢いがついて準々決勝進出、そしてメダル獲得が見えてくると思います」と分析する。

代表のイケメンぞろいに驚いている。「私が子供の頃は企業スポーツ。今はアイドルグループのメンバーみたいな選手もいて、時代を感じますね」。主将の石川祐希（28）に「中央大1年の時から全日本入りして、プロとしてイタリアで活躍。選手としても一番脂が乗った時期で日本バレーボール界の強化策の成果を見せてくれるはず」という。

もう1人、男子の注目がエースアタッカーの西田有志だ。「昨年の天皇杯で得点王になってMVP。まだ、顔はあどけなさが残る“怪物サウスポー”が爆発して、日本代表を高みへと連れて行ってくれるはずです。なんか、母親のようなドキドキした気持ちで応援しています」。

女子では西田の夫人で、エース、主将の古賀紗理那を全身全霊で応援している。「プロフィルは熊本県出身ですが、生まれたのは私と同じ佐賀県の神埼で6歳まで育っています。パリ五輪での現役引退を発表していますが、悔いのないように力を出しきってほしい。前回東京五輪の右足首負傷の悔しさを晴らして」と願う。

「男女ともに期待はメダル獲得。西田選手と古賀選手が夫婦でメダル、表彰台なんてすてき」。今年3月には、おしどり夫婦として知られる夫で歌手の湯原昌幸とデュエット曲「Fu・Ta・Ri」をリリース。「結婚40年をすぎて、夫婦一緒に同じ事に打ち込めることの喜びを再確認しました。西田さんと古賀さんも頑張ってください」とエールを送った。

◆荒木由美子（あらき・ゆみこ）1960年（昭35）1月25日、佐賀県神埼町（現神埼市）生まれ。76年「第1回ホリプロタレントスカウトキャラバン」審査員特別賞。77年6月「渚でクロス」で歌手デビュー。79～80年テレビ朝日系連続ドラマ「燃えろアタック」主演。83年に13歳年上の歌手湯原昌幸と結婚して引退。04年（平16）に「覚悟の介護」出版で芸能界復帰。九州佐賀国際空港アンバサダー。24年3月に湯原とデュエット曲「Fu.Ta.Ri」発売。テレビ東京系「なないろ日和！」の金曜MC。身長153センチ。血液型B。