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“レミたん”土井レミイ杏利がパリ五輪へエール「いつも通りが大事 ! 」ハンド元日本代表主将

日刊スポーツ / 2024年7月25日 5時30分

フジテレビのパリ五輪メインサポーターに就任した土井レミイ杏利(撮影・野上伸悟)

ハンドボール男子元日本代表主将で“レミたん”の愛称で知られる土井レミイ杏利(34)が、パリ五輪のフジテレビ系メインサポーターを務める。選手として挑んだ東京五輪を振り返り、ハンドボール男子日本代表「彗星(すいせい)ジャパン」にエールを送った。【玉利朱音】

  ◇  ◇  ◇  

土井はフランス人の父、日本人の母をもつ。「日本の後にフランスで、自分のルーツと重なる大会が連続であるのはすごく感慨深い」と笑顔で話した。

今年5月に現役を引退し、26年間の競技生活を終えた。フジテレビ系メインサポーターに就任し「決まったときはここまで大役だと思ってなくて。後から内容を知って一気に身が引き締まりました。皆さんと一緒に応援することでスポーツの魅力を伝えていきたいです」。

3歳までフランスで育ち、日本で小学3年生からハンドボールを始めた。日体大をへてフランスリーグで約6年間プレー。「フランスでは年齢が違ってもみんなタメ語。チームメートも家族みたいな存在で、基本的にはすごく心の距離が近いです」。

一方で、チーム内での人種差別に悩んだ苦しい過去もある。「練習が始まる最初のあいさつの時から『おはようクソ中国人』って。パスも来ないし」。日本での競技生活で培われた“上下関係”への意識もあり「自分から心の距離を置いてしまい、チームに溶け込むのに時間がかかってしまいました」。

苦しい状況を打破したきっかけは「2年目ぐらいのとき、チームメートに『なんでそんな差別するんだ』みたいなことをボロボロ泣きながら訴えたことがあった。爆発しましたね」。そこで心の距離が縮まったといい「僕の気持ちを知ったうえでの“イジり”みたいな発言はそこまで僕は傷つかないし、嫌なものは嫌だって言えるようになって。大きい変化でした」。

土井は、フォロワー700万人超の人気TikToker「レミたん」の顔も持つ。フランスでプレーしていた18年夏に、友人に誘われTikTokを始めた。

「最初は友だちを笑わせるためだけにやっていたんですけど、ある日動画がバズって」。コミカルな表情や動きが人気を呼び、多いときには1日30万人フォロワーが増えることもあった。

「ハンドボールが少しでも注目されれば」という思いで、競技生活と並行して動画投稿を継続。一方、ハンドボール日本代表主将として全5試合に出場した東京五輪では、動画配信が「自分自身の首を絞めている」と感じた。

「シュート1本外すだけで『TikTokやってないで練習しろよ』って。たたかれやすい状況を自分で作ってるんですよね。もちろんめちゃくちゃ練習してるけど、SNSではそういう部分を見せてなかったんで、みんなには伝わりきっていない」。

眠れないほどの重圧に襲われつつも試合ではメンタルを整え、33年ぶりとなる五輪での勝利に貢献した。「五輪は他の大会とは注目度の高さが違う。そういう意味では選手にかかるプレッシャーもまた違います」と語った。

パリ五輪出場選手へのメッセージをお願いすると、悩みつつ「いつも通り!!」と色紙にしたためた。「東京五輪の初戦で、それぞれが役割以上のものを出そうとしてボコボコにされた。気合を入れすぎないで、いつも通りが大事だと痛感しました」と、自身の経験を踏まえエールを送った。

36年ぶりの自力出場でパリ五輪に臨む、ハンドボール男子日本代表の初戦は27日。「僕が一緒に戦ってきたベテラン選手に加え、若い力がチームに入ってきている。そこがうまくまとまってくれば、すごく面白い試合が見られるんじゃないかな」と期待を寄せた。

◆土井レミイ杏利(どい・れみい・あんり)1989年(平元)9月28日生まれ、千葉県出身。小3からハンドボールを始め、埼玉・浦和学院、日体大をへてフランスリーグでプレー。16年から代表入りし、21年東京五輪の主将。同年に大崎電気からジークスター東京へ移籍。24年5月に現役を引退。特技はスピンシュートとダンス。身長180センチ、血液型A。

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