ドン小西氏、パリ五輪開会式演出に「目からうろこだった。あるもの生かしながら演出力でみせた」

パリ五輪開会式の各国衣装について語ったドン小西氏（撮影・松尾幸之介）

パリ五輪の開会式が26日日（日本時間27日未明）に行われた。日刊スポーツでは、恒例となったファッションデザイナーのドン小西氏（73）による各国公式ウエアチェックを実施。「今回はいつもとは少し違う」と異例の競技場外での開催となった点をポイントに、TPOに合った服装を着こなした国などを評価する一方で、日本の公式ウエアについて「どこか中途半端」と斬った。また日本のファッションブランドも、開会式で活躍した。

　　　◇　　　◇　　　◇

ドン小西氏は開会式演出について「目からうろこだった」と絶賛した。既存の歴史建造物を存分に生かした内容に「お金をかければいいというものではないと。あるものを生かしながら演出力でみせた。わざと背景の建物とアートを融合させたり、一般市民も巻き込んで、ゲストも誰が出てきても自然でさわやかでしたよね」。

パリは自身も何度訪れており「50年前のパリには大道芸人があちこちにいました。日常に芸術のある街。今回の演出も、利害関係でつながったりする古い体質を超えていた。クラブ音楽が流れていたり、ダンスだったり、若い人が新しいエネルギー、文化、カルチャー、思想で支えていくんだというメッセージ。しっかりした国だなというジェラシーさえ感じました。日本の万博はどうなるんだろうって思ったよ」。