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【体操】NHK実況アナ「静かに静かに。スポーツマンシップです」橋本大輝の演技後の美徳伝える

日刊スポーツ / 2024年7月30日 13時15分

体操男子団体決勝、鉄棒の演技を終え仲間たちと歓喜の抱擁を交わす橋本(中央)(撮影・垰建太)

<パリオリンピック(五輪):体操>◇29日◇男子団体総合決勝◇ベルシー・アリーナ

日本の大逆転劇での2大会ぶり金メダルを実況したNHK松野靖彦アナウンサーは、勝利を“予告”する実況や、橋本大輝の演技後のスポーツマンシップを紹介しながら歓喜の瞬間を伝えた。

松野アナは解説の米田功氏とともに決勝を担当。落ち着いた口調で演技を伝えたが、最終6種目目の鉄棒で、日本をリードしていた中国の2人目が2回の落下をすると、「あ~っと落下」「あ~っと!なんと…これで2点減点。一気に分からなくなってきました」と驚きの声もあげた。

中国の点数が伸び悩む中、松野アナは「すべてのバトンは橋本大輝に託されました」と最後のエース登場を紹介。橋本の演技中は、落ち着いて見守る実況となり、着地が決まると「苦しみました、しかしつなぎました。ニッポンのハシモト~。最後の最後に橋本大輝!やりました」と語った。

日本選手団やスタンド沸き立つ中、中国の最後の演技が残っているため、橋本が人さし指を口にあてて静まるよう周囲に呼びかける場面が映ると、松野アナは「静かに静かに。スポーツマンシップです」と行動について伝えた。

中国の最後の演技が終わると、松野アナは「すばらしい演技でした。すばらしいオールラウンダーでした」と相手をたたえる一幕もあった。「日本は苦しい演技もありました。ミスも出ました。しかしつなぎました」と語ると、中国の結果が出る前ながら、日本の金メダルを確信するように「日本に歓喜の瞬間が訪れます」と明言。「14・733。14。733。中国2位。銀メダル」と落ち着いて語ると、興奮度をあげ「そして、体操ニッポン。2大会ぶり金メダル!このパリの地に、日の丸が、一番高いところに上がります」と歓喜した。

松野アナは98年入局で、現在は仙台放送局所属。ハンマー投げ経験者で室伏広治氏と同じ大会に出場したこともある。かつては東京アナウンス室にも所属し、オリンピックの体操の実況は経験豊富で、サッカーW杯などスポーツ全般を担当している。

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