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野口健氏「もう、とても疲れました」K2日本人2人安否不明で苦悩「人数分だけ老いていくよう」

日刊スポーツ / 2024年7月30日 15時52分

大地震が起きたネパールの現状について語る野口健氏

アルピニスト野口健氏(50)が30日、自身のX(旧ツイッター)を更新。パキスタンの高峰K2(8611メートル)で遭難し安否不明となっている日本人男性をめぐる自身の投稿について振り返りながら、「とても疲れました」「悲しみ以上に虚脱感に襲われます」などと苦悩の胸中を明かした。

野口氏は滑落の一報を受けて投稿した内容を伝える記事を添付し、「誤字脱字だらけで削除」と報告。続けて「書き直そうとしましたが、もう、とても疲れました」と本音を漏らした。さらに「山で仲間たちが遭難する度に感じるのはその人数分だけ老いていくような疲れ。悲しみ以上に虚脱感に襲われます」と、やるせない思いも告白した。

野口氏は、「気を間際らそうとあれこれ。しかし、難しい」とし「宿命なのだと受け止めるしかない」と、自らに言い聞かせるように記した。

野口氏は27日、30代と40代の日本人2人が滑落した一報の際に「まさか…」と言及。続くポストで「いや、まさかではない…」と撤回し、「仮に私の知っているあの方々の遭難だとしたのならば、それ相当のリスクを承知した上であえて厳しいチャレンジに挑んでいた。遭難の一報を恐れていた。同じパキスタンのヒマラヤで親しい人を失ったばかり。故に身構えていましたが、誰であれまずは生き延びてほしい」とつづっていた。

2人が山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45=長野県出身)と中島健郎さん(39=奈良県出身)だと判明すると、野口氏は「同じくパキスタンの山で平岡さんの遭難があったばかり。世界を代表するトップクライマーのお二人。何が起きたのか、日本にいては分かりませんが、今はただただ生き延びていてほしい…」と願っていた。

2人の所属する石井スポーツは30日、「いまだ安否は不明ですが厳しい状況です」などと状況を報告している。

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