開会式の出演者が脅迫被害を受け提訴表明 名画を連想させるパフォーマンスに複数の苦情
日刊スポーツ / 2024年7月31日 10時4分
7月26日に行われたパリオリンピック(五輪)開会式で、物議を醸したレオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐」を連想させるパフォーマンスに出演したフランスのDJでLGBT権利運動の活動家でもあるバルバラ・ブッチさん(43)が、殺害脅迫を受けるなどサイバーハラスメントの標的にされたとし、脅迫した人物を提訴すると表明した。
弁護士によると、ブッチさんは開会式以降、オンライン上で「殺害、拷問、レイプの脅迫を受けるとともに、反ユダヤ主義、性差別、肥満の人に向けられる差別的な侮辱を数多く受けてきた」という。
弁護士はブッチさん自身や関係者らに向けられた卑劣な憎悪を非難するとともに「フランス人か外国人かを問わず、これらの行為を行った人物に対して複数の苦情を申し立てており、今後も脅迫しようとする者に対して法的措置を取るつもりだ」と述べている。
問題となったのは、着飾ったドラァグクイーンやトランスジェンダーのモデルらが長いテーブルの背後に並び、全身を青く塗った裸のアーティストがテーブルの上で踊る演出。ブッチさんは、パフォーマーの1人として冠を頭に載せて、食卓の中央で笑顔を見せていた。
しかし、この演出が「最後の晩餐」をパロディーにして嘲笑しているとの指摘が相次ぎ、キリスト教徒を侮辱しているとキリスト教団体から反発の声が上がり、保守派の怒りを買った。組織委員会は「いかなる宗教団体も軽視する意図はなかった」と釈明し、謝罪する事態となっていた。
ブッチさんは自身のインスタグラムを更新し「誰がなんと言おうと、私は存在します。私は自分が誰であるかを恥じたことはなく、芸術的な選択を含め、すべてに責任を負います。私は生涯を通じて被害者になることを拒否してきました。私は沈黙しない」と、自身の思いをつづっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
この記事に関連するニュース
-
パリ・オリンピック開会式に出演したDJ、誹謗中傷を告発
毎日新聞 / 2024年7月31日 1時26分
-
【パリ五輪】開会式に登場した冠女性アーティストに殺害・拷問の脅迫相次ぎ「告訴します」
東スポWEB / 2024年7月30日 15時5分
-
パリ五輪開会式で「最後の晩餐」連想演出、脅迫メール殺到で出演者が提訴を表明
産経ニュース / 2024年7月30日 13時19分
-
米通信会社、パリ五輪からの広告撤回を表明 開会式の「最後の晩餐」想起させる演出受け
産経ニュース / 2024年7月29日 18時42分
-
パリ五輪開会式の余波収束せず 「最後の晩餐」連想の演出にキリスト教団体「愚弄」と反発
産経ニュース / 2024年7月29日 10時40分
ランキング
-
1エルフ赤面で失禁、KADOKAWAマンガ販促POPに批判→編集部謝罪 「書店での掲示には適さない内容」で撤去へ
J-CASTニュース / 2024年7月30日 20時55分
-
2「西園寺さんは家事をしない」ルカ(倉田瑛茉)が突然涙「好きにならないで」切実な訴えに反響「名演技」「涙止まらない」
モデルプレス / 2024年7月30日 23時23分
-
3萩原聖人 プロ雀士・馬場裕一さん追悼 「馬場さんなくして、今の僕の麻雀人生は無かったです」感謝
スポニチアネックス / 2024年7月30日 14時18分
-
4TOKIO・松岡昌宏、丸刈り姿披露に会場どよめく「暑かったんで、坊主にしたんです!」
スポーツ報知 / 2024年7月30日 19時38分
-
5「夏に観ると余計怖い」 『まんが日本昔ばなし』の「水回り」のトラウマ恐怖回
マグミクス / 2024年7月30日 20時25分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)