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探検家の角幡唯介氏「個人的に衝撃大」「いろいろ考えさせられます」K2邦人2人救助打ち切り

日刊スポーツ / 2024年7月31日 11時37分

角幡唯介氏(2018年11月撮影)

ノンフィクション作家・探検家の角幡唯介氏(48)が31日、X(旧ツイッター)を更新。パキスタンにある世界第2の高峰K2(8611メートル)で滑落した山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん(45)中島健郎さん(39)の救助活動が打ち切りになったことについて言及した。

2人の所属する登山用品販売の石井スポーツは30日、報告を終えると表明した上で「両名の活躍をたたえるとともに、可能な限り支援を続けてまいります」とつづっていた。

角幡氏は「ある程度予想されたこととはいえ残念です。特に平出さんは年齢も近く、未知の山群に挑む姿勢や、経験を活動に昇華させていたところをリスペクトしていただけに、個人的に衝撃大です」とつづり、「いろいろ考えさせられます」と締めくくった。

石井スポーツによると、2人は日本時間の27日午前11時半ごろ、K2西壁で登山中、約7000メートル地点で滑落した。現地で手配したヘリコプターのパイロットが同日、2人の位置を確認したが着陸はできなかった。地上からの救助も難しいとの報告もあったという。

30日、2人に動きがないとの情報が伝えられ、2人の上部に大きな亀裂があって崩落による二重遭難の恐れがあることなどから、家族の同意の下で同日午後2時、救助活動の終了を決めた。

角幡氏は大手新聞社から独立後、開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新田次郎文学賞、講談社ノンフィクション賞など数多くの受賞歴がある。

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