1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

【宝塚】宙組再編せず「今のメンバーで」 理事長が取材対応、改革進展なども説明

日刊スポーツ / 2024年7月31日 15時10分

取材に応じた宝塚歌劇団の村上浩爾理事長(撮影・村上久美子)

宝塚歌劇団の村上浩爾理事長(57)が31日、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団で取材に応じ、劇団の風土改革の進捗(しんちょく)状況や、約9カ月ぶりに上演を再開した宙組の現状や今後について言及した。

劇団では昨年9月末に、宙組団員が転落死。死亡の背景をめぐって、遺族側と協議を重ね、劇団は今年3月28日、パワーハラスメントを認めて急死団員の遺族と合意書を締結し、謝罪。6月20日に宙組公演が再開していた。

村上理事長は、3月28日の時点で、謝罪の手紙が間に合っていなかった団員について「在団生については全員送らせていただいた」と明かした。その上で、上演再開にあたり「お客さまに舞台をお届けする。舞台を見ていただくことが私どもにできること」と決めたと説明。ただ、初日の開演前に、理事長からファンへあいさつもあったが、哀悼の意を示さなかった。

これについて「ひじょうに悩み、考えた」とし、「3月28日、ご遺族の方に直接、謝罪を申し上げる場におり、ひじょうに重い場だったと認識した。ご遺族のいらっしゃらない場で、軽々に弔意を表すことはできないと思った」と語った。

遺族への思いから弔意を口にしなかったとし、その後、宙組公演について「(遺族からの)意見はいただいていない」とした。

上級生から下級生への伝承で、110年の劇団史を紡いできた伝統も「合理的でないもの、過剰な部分も多々あった」と認識。下級生から上級生への「過剰な気遣い」が生まれ、舞台内容は年々、高度化していく中で「本来、我々が現場の負担をサポートすべきところ、できていなかった。本当に申し訳ない」とあらためて謝罪した。

これまでは5組各組の組長、副組長やトップら上級生を中心にした運用に委ねていたが、現在では「劇団側も入って一緒に稽古場運営を始め、進めている」とも説明した。

伝統、ルールの見直しも「まずは宙組から」始めたといい、各組でもハラスメント教育なども続けている。聞き取りの結果「下級生からの意見が多かった」とし、その上で「次の段階として上級生、長年携わるスタッフの意見も取り入れて、アップデートしながら進めていく」とした。

劇団側としては、年間の上演作を減らし、公演日程に余裕を持たせることで、稽古期間を3~5日ほど長く確保。全体での稽古を増やすことで、個人に頼りがちな自主稽古の負担を減らしている。

現在、他組より3割近く人数が少ない宙組の再編についても「今のところ今のメンバーできちっと進めていきたい」。将来的には組替えなどで人数バランスの均衡をはかることも想定されるが、「日常的に組替えはやっており、5組の魅力を最大限に発揮できるために必要なら考える」とし、早急に行う考えはない。

劇団では、専属演出家がおり「各組にあわせた作品、演出ができる」との考え。各組順番に上演する公演日程の都合から、宙組公演が来年幕開けの正月公演になったが、あくまでも「歌劇は5組」での運営という観点から、正月公演に「歌劇団としての迷いはございませんでした」と語った。

また、スポンサーについては「おおむね、応援をするが改革をしっかりやってほしいという意見をいただいた」と話した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください