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月組トップスター月城かなとがスターダストプロモーションに所属「可能性がたくさん待っている」

日刊スポーツ / 2024年8月1日 5時0分

東京・渋谷区 (資料) 新たなステージにスタートした月城かなと。端正なビジュアルはファンの心をつかんで離さない=2024年7月20日

元宝塚歌劇団月組トップスターの月城かなと(33)が、永野芽郁(24)窪田正孝(35)らが所属する大手芸能事務所スターダストプロモーションで活動することが、7月31日までに分かった。宝塚では凜(りん)とした存在感と、硬派な芝居で魅了した男役、この先の挑戦とは-。このほど日刊スポーツの取材に応じ、役者としての未来や、宝塚を離れた今について語った。

   ◇   ◇   ◇

まっさらに広がった世界を前に、月城は心を躍らせている。「可能性がたくさん待っていると思います。16年間の宝塚は悔いなく終わることができた。それがあったから、新しい世界に希望を持って飛び込んでいけると思います」。緊張感よりも、期待と好奇心が上回る。思いを口にするたび大きな瞳の輝きが増した。 7月の退団会見では、今後について「未知です」と表現した。「これから何ができるのか探すことに挑戦したいと思って『未知』という言葉を選びました」と真意を明かす。「今までは舞台俳優だったけど、お芝居や歌、いろんなことに挑戦して『月城かなと』を知ってもらいたい。とにかく息の長い役者さんになりたいです」。この先も軸は“表現者”の世界に置く。

「スターダスト」所属は事務所スタッフの熱意に引かれたことが大きい。「宝塚でやってきたことを尊重しつつ、新しい私を見つけてくださると思ったので決めました」。宝塚同期の柚香光(32)とは偶然にも再び“同僚”となる。「まさかまたご縁があるとは。宝塚でも切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲。会う機会はあると思うので『お互いこれからも頑張ろうね』って言えると思います」。頼もしい環境に包まれた。

毎日が真新しい。私生活では「どの地下鉄を使えば良いかだんだん理解してきたところ」と電車にも乗る。「まだ変化しきれていない」ワードローブにも「何を着てどこに行くのか、1つ1つ自分で選んで決めていく新鮮さがあります」。この取材でも、撮影した写真が映されたパソコン画面をまじまじと見つめ、興味津々。公私の一新と楽しみながら向き合っている。

退団後初のコンサート「月城かなと 1stコンサート『de ja Vu』」(11月21日から、梅田芸術劇場など)開催も決定した。宝塚時代の楽曲の披露も予定しており、退団後ファンと対面する初めての舞台となる。「ファンの方はこれからの私というのを楽しみながら、一緒に見つけていってくださると思っています」。新たに手にした真っ白なキャンバスを前に、色とりどりの筆で描いていく。【望月千草】

◆月城(つきしろ)かなと 1990年(平2)12月31日生まれ、横浜市出身。09年に宝塚歌劇団に入団し雪組配属。13年「Shall we ダンス?」で新人公演初主演。15年「銀二貫」で宝塚バウホール公演初主演。17年2月に月組。21年8月に月組トップに就き、相手娘役に海乃美月を迎えた。22年1月「今夜、ロマンス劇場で」で、本拠地お披露目。今年7月7日付で本拠地5作で退団。身長172センチ。

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