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園まりさん80歳で死去、急性心不全とは/心臓ポンプ力が急に弱まり血圧維持できずショック状態

日刊スポーツ / 2024年8月1日 14時48分

園まりさん

歌手で女優の園(その)まりさん(本名・薗部毬子)が7月26日に急性心不全で都内の病院で亡くなっていたことが1日、分かった。日本歌手協会が発表した。80歳だった。通夜・告別式は園さんの意向で近親者で執り行ったという。

◇  ◇  ◇  

心不全には急性心不全と慢性心不全があり、それぞれ原因は異なっているため、治療法も同一ではない。急性心不全も慢性心不全も、心臓弁や心臓のポンプの機能が弱まったことが原因で、心臓に血液が鬱滞している状態。急激に進行するか、体が順応しながら進行いくかという経過が異なる。

急性心不全は、心筋梗塞などの病気が急に発症したときに起きるケースが多く、急な激しい呼吸困難などの症状が出てくる。心臓のポンプ力が急に弱まることで、血圧が維持できなくなり低血圧が一気に進行。ショック状態となる。

徐々に進行する慢性心不全は、心臓のポンプ機能が徐々に低下していく。その代わりにポンプの力を補おうとして、代償機構が働き、心臓が大きくなったり、心拍数が増えたりする。ポンプの力を維持するような形で、症状が出ないように体が順応するので、初めはあまり自覚症状がなく、気づかないことがほとんど。代償機構が破綻し、呼吸困難やむくみが出てきたときに気付く。

心不全を引き起こす3大原因は虚血性心疾患、高血圧性心疾患、弁膜症。他にも心筋症、心筋炎、先天性心疾患、他にも不整脈、肺疾患などなどが、心不全を起こす原因として挙げられる。

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