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トランプ氏「ハリス氏は突然、黒人になった」大統領選接戦で口撃も…人種差別的と反発の声強まる

日刊スポーツ / 2024年8月1日 16時44分

トランプ前大統領(2019年5月撮影)

ドナルド・トランプ前米大統領は31日、シカゴで行った演説の際、バイデン大統領から民主党の後継候補として支持を受けたカマラ・ハリス副大統領について、「突然、黒人になった」との趣旨の発言をした。複数の海外メディアが伝えた。

大統領選でバイデン氏の撤退後、ハリス氏が黒人からの支持などを回復していることが伝えられる中でのアピールとみられるが、人種差別的として反発の声も強まっている。

トランプ氏はシカゴの黒人ジャーナリストの集まりで、ハリス氏の出自について言及。「彼女はインドの血を引いており、常にそのことだけを宣伝してきた。私は彼女が黒人であることを何年か前まで知らず、ある時突然、たまたま黒人になった。今では黒人として認知されることを望んでる。だから私は分からない。彼女はインド人なのか、それとも黒人なのか?」と語った。会場からはざわめきも起きた。

その上で「私はどちらも尊敬するが、彼女は明らかにそうではない。なぜなら彼女はずっとインド人だったのに、突然向きを変えて去ってしまったからだ。彼女は黒人になったのだ」と言及。ジャーナリストたちに「誰かがそれについても調べるべきだ」と呼びかけた。

この発言に対し、米国内では、人種差別的との指摘も相次いでいる。

ハリス氏は21年、女性、黒人、アジア系として米国初の副大統領となった。1964年、カリフォルニア州オークランド生まれ。父はジャマイカ出身の経済学者、母はインド出身の乳がん研究者。サンフランシスコ地方検事を経て、黒人女性として初めてカリフォルニア州司法長官に就任。17年、黒人女性として史上2人目の連邦上院議員となった。

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