橋本愛が第37回東京国際映画祭コンペティション部門審査員「まさか自分がやる日がくるなんて」
日刊スポーツ / 2024年8月2日 9時34分
東京国際映画祭事務局は2日、10月28日から11月6日まで開催の第37回東京国際映画祭コンペティション部門審査員を、橋本愛(28)らが務めると発表した。橋本は21、22年と2年連続でアンバサダーを務めてきた。橋本は、同映画祭を通じ、コメントを発表した。
「まさか自分が、東京国際映画祭で審査委員をやる日がくるなんて、思ってもみなかったことでした。誰かの人生を左右する役目を担うことは、とても恐ろしい。けれど、一つ一つの作品を真摯に見つめ、誠実に向き合い、じっくりと映画に浸ることができたら、と思っています。世界の名だたる俳優、監督と役目を共にすることはとても緊張しますが、一生に一度しかない貴重な経験を、心に刻みたいと思います」
橋本は22年9月の東京国際映画祭ラインナップ発表記者会見の席上で「日本の映画界に立ちはだかる壁について、自分の気持ちをお話しできたら。ハラスメント、労働環境の問題」と日本の映画界にハラスメントや労働環境問題、世代間の溝などの“壁”があると指摘。その上で「一番、感じるのは世代間の溝。上の世代が必死に積み重ねたものを守り抜いていく姿勢は、とても素晴らしい一方、下の世代の声も聞こうと。お互いの声を聞き合う姿勢が、これからの物作りにおいて大事」と訴えた。そしてアンバサダーとして国際映画祭の場を「改めて見つめ直す、きっかけ」にしたいと提言していた。
コンペティション部門の審査委員長は、5月に香港の俳優トニー・レオンが務めることが決定している。審査員は橋本のほか、2017年に「心と体と」でベルリン映画祭(ドイツ)で最高賞金熊賞を受賞した、ハンガリーの映画監督・脚本家エニェディ・イルディコー、19年に「今宵、212号室で」でカンヌ映画祭(フランス)ある視点部門の最優秀演技賞を受賞した、フランスの女優キアラ・マストロヤンニ、05年に「エレクション 黒社会」がカンヌ映画祭に出品され、香港ノワールの旗手として名高い香港の映画監督・プロデューサー、ジョニー・トーが務める。
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