「ただいま！」Aqua Timez再始動ライブにファン「おかえり！」 秋から単独ツアー発表

再結成しファンクラブライブで歌うAqua Timezの太志

2018年末に解散し、デビュー20周年に向けて再結成した5人組ロックバンド、Aqua　Timez（アクアタイムズ）が、2日、東京・渋谷のSpotify　O－EASTでファンクラブライブ「The　FANtastic　Live　Re：loaded」を行った。

18年11月18日の横浜アリーナでのラストライブ以来のパフォーマンス。ステージ上にたかれたスモークの中でステージが照らされ、5人のシルエットが浮かび上がると、大歓声が上がった。人さし指を天に突き上げたボーカル太志（ふとし）は「もう1回…。もう1回やります、Aqua　Timez」と宣言し、「最後まで」で再始動の幕が開けると「ただいま！」。太志のあいさつに、客席からも「おかえり！」の声が飛んだ。

太志は「今日は『おめでとう』を言いたいから来てくださる皆さんがいるという事実だけで、5人は本当に感極まっています。マジで最高の1日にしたい。俺らも思い切りいくんで、思い切り受け取ってください」。代表曲「千の夜をこえて」「決意の朝に」など、シングル曲を中心とした“王道”セットリストでファンを魅了した。

ライブ中盤では、メンバーそれぞれが活動再開への思いを語った。ギターの大介は「正直言うと、6年空くと、誰も待ってくれていないという感覚があった。でも（活動再開を）発表した時のレスポンスで、こんなに多くの人が待ってくれていたんだって。本当にありがとうございます！」。キーボードのmayukoは「私がここにいることは、慣れ親しんだ家の布団の中…みたいな感じが、リハーサルの時からしていて、居場所はここだなと。これから1年半くらい、楽しんでいきましょう」。ドラムのTASSHIは「最後の横浜アリーナでのラストライブでみんなと約束しました。（解散で自身は会社員となり）音楽の道をストップして、めちゃくちゃ大変だったけど、みんなと再会した時に『毎日楽しいよ』と言えるように、今日まで生きてきました」。

リーダーでベースのOKP－STARは「Aqua　Timezのことを考えない日はあったけど、忘れた時はない。ある日、太志から電話かかってきて、ある方から20周年に向けて再結成してみないかと言われて、太志もやってみたいと。それで1人ずつに電話してOKもらったんで、今日があります。でもそれは、何より待ってくれているみんながいるから。みんなと一緒にグルーヴ作って、揺らしていきたいと思います」。

虹色のスポットライトに照らされながら「虹」で本編を終えると、アンコールでは、改めてファンへの思いを伝えた。太志は「Aqua　Timezを応援してきたことをかっこいいとみんなに思ってほしいので…。5人も頑張っていくし、1曲1曲丁寧にやっていくので、これからもよろしくお願いします！」。

今回の再結成は、20周年イヤーを終える25年末までの期間限定となるが、今年の秋には単独ライブツアー（10月16日、東京・豊洲PIT公演から東京、名古屋、大阪の全5カ所）開催を発表した。会社員と二刀流のTASSHIは「全部平日だけど、俺も有給もらって回るから…（笑い）。みんなも有給とってきてね！」と笑いも交えて呼びかけた。

今後は、8月10日の「2024神宮外苑花火大会」（東京・明治神宮外苑、日刊スポーツ新聞社など主催）をはじめ、同17日の「SUMMER　SONIC　2024」（大阪・万博記念公園）など音楽フェスにも出演していく。25年末に向けて、新たな一歩を刻んでいく。