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玉川徹氏、早田ひなの悲壮決意に「若干、疑問だなと」「我々が無理をさせる形になっていないか」

日刊スポーツ / 2024年8月5日 10時57分

玉川徹氏(2019年撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は5日、5日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、パリオリンピック(五輪)卓球女子シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな(24)の団体戦に向けた悲壮な決意について「称賛していいかどうかは若干、疑問だなと、ぼくは思う」とコメントした。

女子シングルス3位決定戦で、韓国のシン・ユビンを4-2で下し、悲願のメダルとなる銅メダルを獲得した早田。試合後、5日に始まる団体戦に向けた決意を語る中で、ともに女子団体戦を戦う平野美宇、張本美和を念頭に「メダルに向け、自分はどうなってもいいと思っている。3人で一致団結して、金メダルを目指したい」と、語った。早田は左手を負傷した状態で3決を戦い、メダルを獲得している。

元財務官僚で信州大特任教授の山口真由氏が「早田選手は東京五輪のリザーブ。それでくやしくて頑張ると言うかと思ったら全然違う。(東京大会で)選手の着替えなどのサポートをして、自分が勝つために周りがここまでやってくれていたんだと。感謝して頑張らなきゃと、そこからすごく強くなった。そういう意味では『自分はどうなってもいいと思っているので』と、すごい献身的。こつこつと努力をして花開いた人。団体で活躍している姿を見たいなと思う」とコメントした。

これを受けて玉川氏は「意思の力、それは素晴らしいし、それで結果を出すのも素晴らしいと思うけど、ただ、『自分はどうなってもいい』というふうな部分を、我々はもちろん尊重はしなければいけないと思うが、称賛してもいいのかは若干、疑問だなと、ぼくは思う」と複雑な思いを述べた。

「日本だと、痛みに耐えて頑張るというところを余計に称賛するところがあるが、痛みには必ず理由がある。我々は(早田に)無理をさせる形になっていないか、とすごく思う」「けがをした人のためにリザーブの選手がいる。もちろん合理的判断で、十分戦えるというふうにチームとして考えて出るということであればいいと思うが、もしくは無理をしていて後々影響が残ったりすることはないんだろうかという心配を、ちょっとしてしまう」と口にした。

番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が「そこはちょっとあるでしょうね」と指摘すると、玉川氏は「痛みに耐え、けがをしながらでも頑張って素晴らしいというふうに、我々があまりにも言い過ぎると、そういうふうなところに追い込んでしまうことがあったりしないかとちょっと思う」と述べた。

これに対し、俳優石原良純が「選手1人1人のモチベーションには、それぞれの立場がある。ぼくはそれを尊重すればいいと思う。周りがはやしたててやるのではないですから」と反論すると、玉川氏は「それはぼくの意見であって、良純さんとは違うということ」と、応じた。

さらに玉川氏は、ドジャース大谷翔平投手(30)のエンゼルス時代の対応を引き合いに「大谷選手が去年けがをしたけれど、大谷選手が出たいというのを周りは本当は止めるべきだったんじゃないかという話をしましたよね」とした上で「もちろん今回の選択は、合理的な選択をしているという話はしています」と、自身の発言を補足した。

山口氏が「早田選手はもともとけがが多い選手。自分の身体の状態や、自分ができるのかというのは、ご自身がいちばんご存じだと思う」と指摘すると、玉川氏は「少なくとも、ご本人が『自分はどうなってもいい』と言っているというのは、私は気になります」と、持論を曲げなかった。

これに、羽鳥は「そうね…(東京五輪から)3年あったからな…(五輪は)毎日じゃないからな」と、早田の心情を思いやるように語った。

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