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【将棋】渡辺明九段が大崎善生さんをしのぶ「安心して話せる先輩でした」共通の趣味は競馬

日刊スポーツ / 2024年8月5日 17時8分

渡辺明九段(2023年撮影)

将棋の渡辺明(40)が5日、X(旧ツイッター)を更新。ノンフィクション「聖の青春」などで知られる作家の大崎善生(おおさき・よしお)さんが亡くなったことについて言及した。

大崎さんは3日、東京都武蔵野市の自宅で死去した。66歳だった。03年に結婚した妻の女流棋士の高橋和(やまと、48)によると、2年前から咽頭がんを患い、闘病中だったという

渡辺は「大崎善生さんとは15年ほど前からご近所で子供が同じ幼稚園なのと、共通の趣味に競馬があり、大変よくして頂きました」と振り返った。

続けて「何度も食事に連れて行ってもらいました。自分との会話は将棋と競馬が大半でしたが、お子さんの話をされる時の嬉しそうな顔が印象に残っています」と当時を振り返った。

そして「私と飲んでいる時にメモなどしてないのにこちらの意図を正確に書いてもらえるので、安心して話せる先輩でした」とした上で最後に「心よりご冥福をお祈りいたします」と締めくくった。

大崎さんは大学卒業後、雑誌「将棋マガジン」の編集者として日本将棋連盟に勤務。「将棋世界」編集長だった2000年、98年に29歳で早世した天才棋士、村山聖さんの生涯を描いた「聖の青春」で作家デビュー。作中には自らが登場し、村山さんとの出会いから亡くなるまでを描いたノンフィクション小説。同作は新潮学芸賞を受賞し、漫画化された。16年には映画化され、村山さん役として松山ケンイチが主演を務め話題となった。

「プロ棋士」養成機関の奨励会を退会した元将棋指しに光を当てた「将棋の子」で講談社ノンフィクション賞、青春恋愛小説「パイロットフィッシュ」で吉川英治文学新人賞。他の著書に「アジアンタムブルー」「ロストデイズ」など。

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