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中村歌六「僕の財産」と話す初代中村吉右衛門との”思い出” 9月歌舞伎座でゆかりの役

日刊スポーツ / 2024年8月8日 19時22分

「秀山祭九月大歌舞伎」の取材会を行った中村歌六

中村歌六(73)が8日、都内で「秀山祭九月大歌舞伎」(9月1~25日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席した。

秀山祭は、初代中村吉右衛門の功績をたたえる興行で、21年に亡くなった2代目吉右衛門さんが開催に尽力してきた。昼の部「摂州合邦辻」の合邦道心をつとめる歌六は「秀山さま(=初代吉右衛門)が何回かなさったお役をできるのはありがたいこと。ほとんど記憶になくても、舞台を見ていることは体のどこかにある。僕の財産です」と話した。

初代の思い出を聞かれると「3歳ころの一緒に手をつないでいる写真はあるんですが、ほとんど記憶にないんです。その写真も片手をポケットに突っ込んでいるんです」と笑った。楽屋に呼んでもらってかわいがってもらっていたことや、初代の当たり役のせりふをまねてあめをもらっていたことなども、周囲から聞いたとした。

また、2代目吉右衛門さんとの思い出を聞かれると、19年の「秀山祭」で3代目歌六の百回忌追善を挙げ「3代目の百回忌がくるという話をしたらおにいさんが『そりゃ秀山祭でやらなきゃだめだろう』とおっしゃって、やっていただいた。おにいさんのおかげで感慨深いです」と話した。

ほか「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」に出演する。

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