サーフィン男子金のフランス選手、セーヌ川で勝利を祝う波乗り動画に反響 驚きと心配の声も

パリ五輪サーフィン男子で金メダルを獲得したフランスのカウリ・バースト（ロイター）

パリオリンピック（五輪）のサーフィン男子で金メダルを獲得したフランスのカウリ・バースト（22）が、水質汚染が懸念されるセーヌ川で勝利を祝う波乗りを披露して話題を呼んでいる。

5日に故郷の仏領ポリネシア・タヒチ島で行われた試合でタヒチ出身選手として初の五輪王者となったバーストは9日、凱旋して金メダルを首から下げてセーヌ川で船が作り出した小さな波に乗り、エッフェル塔を背に誇らしげにポーズを取る動画をインスタグラムに投稿した。

「エッフェル塔のすぐ足元にあるセーヌ川でサーフィンすることを夢見なかった人はいないでしょう。私は夢を見ました。タヒチからパリまで、首都の中心部にサーフィンを持ち帰ることができて誇りに思っているし、とても光栄です。皆さんのサポートに心から感謝します」とつづり、金メダル獲得を喜んだ。

この投稿は大きな反響を呼び、17万を超える「いいね！」がついたが、セーヌ川を泳いだトライアスロンの選手が相次いで体調不良を訴えていたことから、驚きと心配の声も多く寄せられた。排泄物の絵文字と共に「気をつけて」とコメントするユーザーや「セーヌ川でサーフィンするのは危険すぎる。水がとても汚い。泳いだ後体調を崩した選手がたくさんいるのよ」と警告するファンも。また、「レプトスピラ症からあなたを救った医療チームに贈られるメダルね」と、感染症を心配する声などもあった。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）