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ステージで倒れたジブリ歌手井上あずみ、支える愛娘 母と娘の思いと夢… 退院後初インタビュー

日刊スポーツ / 2024年8月12日 5時0分

母井上あずみ(左)を支える愛娘で歌手の今尾侑夕

ジブリ歌手井上あずみ(59)の愛娘で歌手の今尾侑夕(19)は、昨年8月末、デビュー40周年記念コンサートのリハーサルで倒れた母の海外公演の代役を務め、リハビリ中のボイストレーニングの相手を務めている。

「いつかママの歌を完璧に歌えるようになりたい!」という目標があった今尾。そのため、「3年ほど前からコピーをし始めてていた」という。海外公演は昨年9月。母が倒れてから1カ月もなかったが「一からではなかったので、なんとか間に合わせることができました」と振り返った。

ステージで母の報告をすると「目の前のお客さまがおえつをこぼしながら泣いていて、つられてしまいそうになりました」。だが、「ステージ上では意地でも泣かないと決めていたので我慢しました」と笑った。 「言語が違えど、気持ちは一緒ということがわかりました。温かく、優しく受け止めてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」。

今年6月、井上の故郷金沢で開催された恩師の報告会に、母と出席した。そこで約1年振りに母とステージに立った。そこではこらえ切れず、涙を流した。「頑張って我慢していたのに、お客さまも、隣で歌っている母も泣いているんですもん」。

退院直後の井上は「小声で話すのが精いっぱいでした」という。「大きな声を出すのが怖かったのか、ボイストレーニングも、なかなかうまくいきませんでした」と明かした。そこで「私の相棒でもある猫のぬいぐるみに向かって『お客さまだと思って声を出して! ここはコンサートホールだよ!』と耳にタコができるくらい言っていたら、いつの間にかに大きな声を出せるようになりました」という。「やはり母は人前で歌うために生まれてきたんだと思います」と改めて母の偉大さを実感した。

今尾の夢は「世界中を母と歌って回ること」。そのために「家族一丸となって一層頑張ろうと思います」と目を輝かせた。【川田和博】

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