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パリ五輪レスリング金メダル2人輩出の「三恵海運」社長と総務部長の熱いレスリング愛が原動力

日刊スポーツ / 2024年8月17日 17時32分

パリ五輪レスリング金メダルを獲った清岡幸大郎(左)と日下尚(右)。所属する神戸市「三恵海運」にパリから帰国後初めて高田社長(前列)と鈴木総務部長に金メダルを見せた

兵庫・神戸市にある社員13人の海運会社「三恵海運」が、パリ五輪レスリングで金メダリスト2人を輩出した。

1度は活動を休止していたものの、21年に復活。競技経験者の高田肇社長(67)、鈴木貫太郎総務部長(64)の熱いレスリング愛もあり、男子グレコローマンスタイル77キロ級日下尚(23)と男子フリースタイル65キロ級清岡幸大郎(23)の2人が世界の頂点に立った。

同社の業務は、所有するタンカーを貸し出し、鉱石や小麦粉といった物資を世界各地へ運搬すること。レスリング部には現在、日下、清岡を含め5人が所属。選手は社の全面バックアップの下、レスリングに専念し道場で稽古する毎日だ。

鈴木部長は21年、「パリ(五輪)まで頑張ろう」と高田社長に請われ、会社に招かれた。鈴木部長は高校までは柔道に打ち込み、たまたま誘われて出場したレスリング予選がきっかけで国体選手に。その後、日体大に進学し、レスリングに専念。81年の全日本選手権決勝では、84年ロス五輪グレコローマン52キロ級金メダリスト宮原厚次と対戦し、2位に輝いた。その後も高校教諭としてレスリング部を指導。競技審判も務めるなど、レスリングとともに歩んできた。

所属選手の井上智裕が16年リオ五輪代表になる直前の15年、高田社長が脳内出血で倒れた。意識は回復したものの、井上はリオ五輪3位決定戦で敗退。その後、レスリング部は活動を休止し、21年に活動を再開。鈴木部長の日体大の後輩で実力は折り紙付きの日下が23年4月、清岡が4月に入社した。

パリには鈴木部長が乗り込み、高田社長は日本で観戦。そして、夢の金メダルを一気に2個獲得した。今は、「ロス(五輪)までやろうよ」と高田社長が耳打ちして笑う。鈴木部長は「若い選手も育って、日に日に成長している。社長もやる気だからね」とレスリングへの熱をさらに燃え上がらせている。【寺沢卓】

※高田肇社長の「高」の字は高の上の口の縦棒を上下に延ばす

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