コバホークは東大ボート部主将＆マラソン趣味のスポーツマン、財務官僚から政界／小林鷹之氏とは

小林鷹之前経済安保相（2023年撮影）

「コバホーク」こと自民党の小林鷹之前経済安保相（49）は19日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相（67）の不出馬表明に伴う9月の自民党総裁選への出馬を正式に表明した。

10人を超える自民党議員の出馬が取り沙汰されているが、正式に出馬表明したのは小林氏が初めて。中堅、若手らの支持を受けており、派閥裏金事件で失墜した党のイメージ刷新に向けた期待がある。40代の総理総裁を目指すことで、党の「世代交代」を印象づけたいねらいもある。

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小林氏は、1974年（昭49）、千葉県八千代市生まれ。開成中高を経て東大法学部を卒業後、大蔵省（現財務省）に入省。米大使館に出向したほか、ハーバード大ケネディ行政大学院に留学、修士となった。2010年に財務省を退職。自民党が民主党から政権を奪還した2012年衆院選で初当選した、いわゆる「安倍チルドレン」の1人。当選4回。

実務能力の高さに定評がある。防衛政務官などを経て、2021年10月、岸田内閣の内閣改造で、新設された経済安全保障相として初入閣した。

身長186センチ。開成中高時代はバスケ部で、東大時代はボート部に所属した。ホームページによると、東大ボート部には合格発表当日に入部し、埼玉県戸田市で4年間、合宿所生活を送ったといい、4年で主将も務めた。趣味はマラソン（3時間50分がベストタイム）というスポーツマンでもある。家族は妻と1女。座右の銘は「有志有途」。

総裁選の日程は8月20日に正式決定の見通し。9月20日か27日の投開票が見込まれている。

これまで、総裁選には小林氏のほか、石破茂元幹事長（67）、加藤勝信元官房長官（68）、上川陽子外相（71）、小泉進次郎元環境相（43）、河野太郎デジタル相（61）、斎藤健経産相（65）、高市早苗経済安全保障相（63）、野田聖子元少子化相（63）、林芳正官房長官（63）、茂木敏充幹事長（68）の出馬が取りざたされている。

世代交代に向けては、小林氏とともに進次郎氏の動向が大きな焦点となっている。