上川陽子外相「派閥は存在しない」同じ岸田派・林芳正官房長官の総裁選出馬準備の指摘に反論

上川陽子氏（2020年10月撮影）

岸田文雄首相（67）の不出馬表明に伴う9月の自民党総裁選への出馬に意欲を示している上川陽子外相（71）は19日、会議出席のためインドに出発する前に羽田空港で報道陣の取材に応じ、総裁選出馬に向けた準備状況について語った。

先週末に岸田首相に面会して出馬への決意を伝えたことに触れた上で「（総裁選には）私を含む10人あまりの方々が立候補の準備をされていると報道で承知しているが、自民党は意見や考え方がさまざまな方から成る政党。それぞれが描く日本のあり方や、日本の未来について議論をすることは大変重要で意義があること」と述べた。

自身の準備状況については「これまでの政治活動を通じてご縁があった方々おひとりおひとりに、お声がけをさせていただいている」と述べた。「私の思いを丁寧に聞いていただき『応援する』『初の（女性）総裁になって』と、大変多くの方々から励ましの声をいただいている」と訴えた。　一方、上川氏が所属してきた総裁派閥の岸田派からは、林芳正官房長官（63）が近く出馬表明する見通し。自身は推薦人20人のめどが立っているか問われると「派閥は存在していません。私は派閥という枠組みの中で考えていないということは明確に申し上げたい」と、反論するように口にした。「自分が置かれている世界、その中で私自身が現状を受け止める姿勢で、電話かけを含めてしっかり対応しながら、私の思いを伝える一心で頑張っている。そこに精力を全面的に傾けている」と強調した。