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爆風スランプ40周年で「大きな玉ねぎの下で」映画化、神尾楓珠&桜田ひより主演

日刊スポーツ / 2024年8月20日 6時0分

神尾楓珠と桜田ひよりがダブル主演する映画「大きな玉ねぎの下で」のティザービジュアル(左)と、原案の中村航氏が執筆する小説版(中央)と少女漫画誌「ベツコミ」で掲載の小説のコミカライズ(右)(C)2024映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会

今年、デビュー40周年を迎えた爆風スランプの、1985年(昭60)の代表曲「大きな玉ねぎの下で」が映画化され、25年2月7日に公開されることが19日、分かった。

文通相手と初めて武道館で待ち合わせる恋模様を描いた「大きな玉ねぎの下で」の歌詞にインスパイアされた小説家の中村航氏(54)が、手紙やノートでのやりとりを通して顔も知らない相手に恋する原案を作成。神尾楓珠(25)と桜田ひより(21)がダブル主演し、互いに夜はバー、昼はカフェになる店で働くため顔を合わせることなく、素性を知らないまま、日本武道館で初めて会う約束をする男女を演じる。2人は初共演で、神尾にとって7月に新事務所名を発表後、初の映画となる。

「大きな玉ねぎの下で」の映画化は、宇田川寧プロデューサーが企画。13年に映画化もされた、07年の小説「100回泣くこと」などで恋愛小説の名手として知られる中村氏と、脚本家の高橋泉氏とのタッグで、幅広い世代に知られるラブソングをモチーフにした恋愛小説と実写映画を、同時進行する企画を立てたことからスタート。中村氏が、爆風スランプのボーカルで「大きな玉ねぎの下で」を作詞したサンプラザ中野くん(64)とラジオ番組で対面し、同曲をモチーフにした小説を書きたいという思いを抱き続けたこともあり、映画のモチーフとなる楽曲に決定。爆風スランプも企画を快諾した。

神尾は、21年の主演映画「彼女が好きなものは」以来の、草野翔吾監督(40)とのタッグとなる。作品について「曲を知っていたので、映画の完成を想像しながら楽しく台本を読ませていただきました。ペンフレンドという言葉は、なじみがなかったのですが、作品を通して手書きのやりとりだからこその温かみ、良さを改めて感じました」と作品を評した。演じる丈流については「就活生ならではの悩みや、美優や家族との関係性もすごく等身大なので、あまり作りすぎずに素で演じられたと思います」と評し「曲を知っている方も、知らない方も楽しめる映画なので、早くみなさんに見てもらいたいです」と期待した。

桜田は「お互い顔も知らない相手と、文字だけのやりとりで一喜一憂しながら進む物語が、私には新しくてワクワクしました」と、物語に胸を躍らせている。演じる美優については「真っすぐな性格でありながら、あまのじゃくなところも持っています。なんだか憎めなくて愛らしい美優が伝わるとうれしいです」と思いを寄せた。そして「神尾さんはじめ、魅力的なキャストの方々、信頼できるスタッフのみなさんに恵まれて、すてきな作品になったと思います。どの世代でも楽しめる映画になっているので、期待して待っていてください」と神尾との共演に手応えを口にした。2人の起用について宇田川プロデューサーは「デジタルであふれる現代に、あえてアナログでの恋を描く上で、キャラクターを等身大にすることは大事にしたいと考え、おふたりなら手書きで紡ぐ物語、恋のエモさを身近なものとして今の人に届けられると思いました」と説明した。

映画の舞台は2024年だが、劇中に登場するラジオ番組で語られる、30年前の文通相手との恋も物語では描かれる。89年までさかのぼり、手紙を通したもう1つの恋の物語も紡がれる。そんな原案を手がけた中村氏が、映画とは全く別のストーリーで小説を執筆し、22日に発売されることも決定。さらに、9月13日発売の小学館の少女漫画誌「ベツコミ」10月号から4カ月連続で小説のコミカライズも掲載となる。

中村氏は「10代のころ、バンドを組んでカバーしていた爆風スランプ。何年か前にラジオ番組でサンプラザ中野くん(さん)に初めてお会いして、それから時代を超える名曲『大きな玉ねぎの下で』をモチーフにした小説を書きたいと思うようになり」と、これまでの経緯を説明。そして「ついにかないました。とてもうれしい!! 青春の忘れ物を取り戻したような気分です。澄んだ空に光る玉ねぎを思い浮かべながら、まっすぐな気持ちで書きました」とコメントした。

サンプラザ中野くんは「中村航さんありがとう。貴殿は爆風スランプの名誉ファン認定です。おかげさまで39年前に書いた楽曲が映画になりました。コミックにも小説にもなります」と中村氏に感謝。「武道館初公演の空席をこの歌でごまかそうともくろんだ時、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです。これからご覧になる皆さま、間違いなく日本で1番泣ける恋愛映画です。お楽しみください。コミックも小説もよろしくお願いします」と呼びかけた。

ギターのパッパラー河合(63)は「39年間、演奏し続けている『大きな玉ねぎでの下で』が映画になったと聞いて『へぇ~大玉が映画になったの? どんなのだろう?』と軽い気持ちで試写会に出かけたんですね」と完成した映画を見たと明かした。そして「おったまげました。泣いてしまった自分に。友人からは『オマエは冷たいヤツだ』と言われてるんですよ。でも心が揺さぶられたんです、ホントに」と、図らずも試写で泣いてしまったと吐露。「自分達の楽曲に思い入れがあるから泣いてしまったのか、万人が泣いてしまう映画なのか。自分じゃよくわからないんですよね。その答えが知りたいです、見てやって下さい。よろしくお願いします」と映画に太鼓判を押した。

解禁となった特報の冒頭で「大きな玉ねぎの下で」をアカペラで歌う歌声が響き渡るが、歌唱するのは爆風スランプではなく、別のアーティストがカバーしている。SNSで話題となっている歌手だといい、主題歌アーティストは近日中に発表する。

製作陣も、コメントを発表した。

草野翔吾監督 日本武道館に初めて行った14歳の時、親からこの曲を教わった思い出が、企画を伺った際によみがえりました。学生時代から尊敬している高橋泉さんの脚本を監督できる喜びと、神尾くん、桜田さんと再会した喜びをかみしめながら、丈流と美優の等身大の悩み、等身大の恋を撮りました。この曲の世代の方もそうでない方も、主人公たちの世代の方もそうでない方も楽しんでもらえる作品になったので、ぜひ劇場でご覧ください!

宇田川寧プロデューサー 恋愛小説の名手・中村航氏と、脚本家・高橋泉氏のタッグで、幅広い世代に知られているラブソングをモチーフにした、恋愛小説と実写映画を同時進行する企画を立てました。モチーフとする楽曲は、偶然にも中村航氏とご縁のあったサンプラザ中野くん率いる爆風スランプに快諾いただき、名曲「大きな玉ねぎの下で」に決定しました。リアルタイムなコミュニケーションが当たり前になっている今だからからこそ現代人の心に響く、エモーショナルで美しい令和の恋愛映画になっております。この名曲が、どのようにスクリーンに映し出されるのか、是非映画・小説共にお楽しみにしてください!

◆「大きな玉ねぎの下で」 大学4年生の堤丈流(神尾楓珠)と看護学生の村越美優(桜田ひより)は夜はバー、昼はカフェになる「Double」で、それぞれ働いている。2人をつなぐのは、連絡用のバイトノートだけ。最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みもつづるようになった。お互い素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下で(武道館)初めて会う約束をする。

一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして…2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか? 令和と平成、2つの恋が交錯する。

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