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コバホーク飛び立つ!小林鷹之氏、大乱戦の総裁選一番乗り「自民党も換羽の時期」

日刊スポーツ / 2024年8月20日 8時11分

「コバホーク」こと自民党の小林鷹之前経済安保相(49)は19日、国会内で会見し、岸田文雄首相の不出馬で大乱戦が想定される9月の党総裁選に名乗りを上げた。

正式な出馬表明は小林氏が初めて。当選4回で知名度の低さが難点だが「『顔見せ』ではなく、勝ち抜く覚悟だ」と強調。裏金事件で信頼失墜した自民党を自らの名前に例え「古い羽を捨て、新しい羽を生やしたい」と、刷新の必要性を訴えた。タカの進撃は、総裁選でも起きるのか!?

    ◇    ◇    ◇

告示前から11人の「候補者候補」名が飛び交う乱戦模様の総裁選。いち早く出馬表明した小林氏は自身を、裏金事件で国民の信頼を失った自民党再生に向けた「象徴」と強調した。

サラリーマン家庭で育ち、父の勤め先が金融危機で倒産した経験も。キャリア官僚を経て、民主党政権で野党だった自民党の門をたたき、政界に入った。実務能力の高さで、党要職を経ず経済安保相に抜てきされるなど、政治マニアの間では知られた存在だった。

今回の総裁選で主要テーマの1つが裏金事件を受けた党改革。小林氏は「おわびの言葉も見つからない」と述べ、政策活動費のさらなる透明化や人事の活性化などを掲げた。解散した二階派に所属したが「脱・派閥を徹底し、旧派閥の支援は一切求めない」。会見には当選同期を中心に、出馬に必要な推薦人20人を超える24人が同席した。

また、自身の名前に触れながら「タカは、古い羽を新しい羽に替える換羽(かんう)という習性がある。自民党も換羽の時期を迎えている」と、党再生を羽の生え替わりに例え「時代に合わなくなった慣例という羽を脱ぎ捨て、新しい羽を生やしたい」とも訴えた。

いち早い出馬表明は、知名度不足挽回のため。台風到来がなければ16日に表明するはずだった。小林氏は「まったく知名度がないところからのスタート。政策を1日でも長く1人でも多くの方に知って欲しい」と認める一方で「顔見せで臨んでいるのではない。勝ち抜く覚悟だ」と、決意の固さもにじませた。

40代の小林氏や小泉進次郎元環境相(43)への待望論は、党の刷新感への期待とも重なる。ただ経験不足への不安も根強い。小林氏は「まだ出馬は早いという言葉も頂いたが、行動を起こすには十分なほど現場を見てきた」と反論。フランスのマクロン大統領ら40代のG7首脳がいるとして「私が若すぎるということはない」と訴えた。

支援する福田達夫元総務会長は、知名度の低さを「むしろ伸びしろしかない」と、逆転の発想を掲げる。「先手必勝」の戦略は、実るのか。【中山知子】

◆小林鷹之(こばやし・たかゆき)1974年(昭49)11月29日生まれ、千葉県八千代市出身。東大法学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省。ハーバード大大学院修了。10年に退職し、12年衆院選で初当選した「安倍チルドレン」の1人。開成中・高時代はバスケ部、東大時代はボート部に所属し4年で主将、趣味はマラソンというスポーツマン。身長186センチ。家族は妻と1女。21年10月、岸田内閣で経済安全保障相に抜てきされ初入閣。座右の銘は「有志有途」。衆院千葉2区。

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